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店舗休業でも顧客とつながる「アクシーズファム」 ファンサイト刷新がEC売上増に直結

 アイジーエー(福井県越前市、五十嵐昭順社長)のヤング向けウィメンズブランド「アクシーズファム(AXES FEMME)」は3月、ブランドサイト「つながろうサイト」をリニューアルした。その名のとおり、ファンとのコミュニケーションを主眼に置いて約1年前に発足したが、その特徴をさらに強化すべくコンテンツや機能を追加。すると4月の訪問者数(セッション数)は前月比85%増の25万に増えた。同サイトを起点に自社ECサイトの売り上げも伸びるなど、デジタル上での顧客エンゲージメント強化が実を結んでいる。

 「アクシーズファム」は10~20代女性に向けて“ヨーロピアンビンテージ”をコンセプトとしたアパレル・雑貨を製造・販売。SCを中心に88店を展開している。「強みはブランドの世界観に共感してくれる顧客さまとの結びつき」(同社広報)。店舗はブランドコンセプトを商品、什器、内装など一体で表現している。また、パーソナルスタイリストから1対1で接客を受けられる予約制のサロンを銀座で運営し、顧客向けのクローズドなイベントも頻繁に開催するなど顧客とのつながりを重視している。

 新型コロナの影響により出店先の商業施設が休業したことで、「アクシーズファム」も4月末には一時全店が休業した。そのため、今回のサイトリニューアルに関しても「このような状況下で、ファンの皆さまとつながれる場としての機能をさらに強化した」。

 具体的には、スタッフからコーディネートや商品についてのアドバイスが受けられる「ファッションお悩み相談室」のページを設けた。すると開始から1週間で約100件の相談が寄せられた。五十嵐社長に直接メッセージを送ることができるコーナーも新設し、顧客から届いたメッセージは商品企画にも積極的に取り入れている。五十嵐社長自ら出演する毎週更新のユーチューブチャンネルでは、新作アイテムの魅力や顧客の声を反映したポイントなど紹介している。社内インフルエンサーも9人から30人に大幅増員し、彼女たちの発信とともにファンのインスタ投稿をサイト上で随時ピックアップすることで、何度も訪問したくなる仕組みを作っている。

 また休業している銀座の予約制サロンの代わりにビデオ通話で行うオンラインサロンも開設、サイト上で予約受付を開始したところ、すぐに先の2週間の予約が全て埋まるなど好評を博している。サロンは1枠1時間制で料金は無料。「スタイリストが丁寧に説明をした商品は、その後ECでお買い上げいただく傾向が強い」。

 自社ECの4月の売上高は前年同月比で87%増だった。「ECは不安だというお客さま、平時に銀座のサロンには遠くて来られない地方のお客さまにも好評だった。これをきっかけにオンラインでのサービスを活用し、お客さまとの結びつきをより強いものとしていきたい」。