
AIの進化はメディアの仕事のあり方や創作の方法を大きく変えた。だが今も昔も、いやむしろ、誰もが情報を発信できる今の時代だからこそ、各メディアにあらためて必要とされるのが「人間ならではの知性=Human Intelligence(HI)」が生み出す独自の視点や深みのあるコンテンツだ。そこで、「WWDJAPAN」では各媒体に、独自の洞察力・編集力・発想力を備え、媒体の心臓となってメディアの価値を担う“HIの持ち主”を推薦してもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月24日号からの抜粋です)
美的
びてき|毎月22日ごろ発売|号によって異なる|小学館

推薦者
中野瑠美/「美的」ブランド室室長
Human Intelligence(HI)
もりたじゅんこ/美容エディター
❶ 入社年
フリーランス
❷ どんなHI?
美容、とりわけスキンケア分野を長く取材されてきた知見、アイテムや成分への深い理解。また「それをいかに読者に伝えるか」を常に考えて誌面に落とし込む能力。とても分かりやすく面白い名企画を次々生み出しています。
❸ そのHIを象徴するエピソード
定番となった診断「MBTI」のようなスキンケア診断企画ができないか、という編集部の企画会議で出たプランを相談したところ「作れると思う」と即「BSTI(BITEKI SKIN TYPE INDICATOR)」を考案。2025年9月号に掲載したこの企画は、世相を取り入れた絶妙な「雑誌感」と、きちんとスキンケア理論に基づいた(ドライorオイリー/バリア機能の高さなど)丁寧な診断のつくりで、大ヒット企画となりました。
CanCam
キャンキャン|毎月23日発売|890円|小学館

推薦者
加藤真実/「CanCam」編集長
Human Intelligence(HI)
上阪泰幸/副編集長

❷ どんなHI?
「連想ゲーム力」。私はこれを“マジカルバナナ力”とひっそり呼んでいる。「○○といったら?」から出てくる情報量の膨大さ、スピード感、饒舌さ。
❸ そのHIを象徴するエピソード
膨大なインプット量から生まれる、突飛だけど納得感のあるキャスティング。またSNSをブリッジさせてバズを生み出すなど、一つのリソースから複数のアウトプットを生み出すマルチ脳ぶりを常に発揮。
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