「ルミネが運営するニュウマンなんだから、ウィメンズの華やかなセレクトショップやビューティの店が主役でしょ」と思っているそこのアナタ。ノンノン、「ニュウマン高輪」は思いのほかスポーツ&アウトドアブランドの出店が多い点もポイントだ。コロナ禍以降の消費意識の変化やウェルネス志向の高まりで、スニーカーやスポーツウエアへのニーズがさらに高まっている世相を反映している。スポーツ系テナントを1カ所にまとめてムラを作ることはせず、高感度セレクトショップなどの中にミックスしたクロスMDリーシングに消費者はどう反応するのか。期待は高まる。
「アークテリクス」
日常着中心、でも原点のハーネスもあり!
スポーツ&アウトドア系で目玉の出店と言えるのが、アメアスポーツジャパンの「アークテリクス(ARC’TERYX)」。3階に約257平方メートルで出店しており、2階が吹き抜けになっていることで、建物入り口からもガラスファサードのロゴがよく見える作り。客層に合わせてウィメンズアイテムを国内最大級の品ぞろえとし、入ってすぐがウィメンズ売り場。奥にはメンズ、シューズ、バックパックなどを陳列する。ライフスタイル向けの提案が中心だが、ブランドの原点であるクライミングハーネスはしっかり販売しているのがこだわりポイント。
「ミズノ」
ファッションシューズに絞って出店
出店強化中の「ミズノ」は、今秋だけでも「ニュウマン高輪」を含めて新規で4店を出店する。ファッション向けカテゴリーであるスポーツスタイルに絞った売り場で、壁面にメンズ、ウィメンズのシューズをずらりと陳列。現在販売しているシューズのもととなったアーカイブシューズも非売品として展示している。女性向けには、ピンクの薄底ローテクシューズもアピール。懐かしのブランドロゴを生かしたスエットやTシャツなどもそろえた。売り場は2階で、面積約90平方メートル。
「ニューバランス」
“メイド イン USA/UK”ラインが豊富
ニューバランスジャパンの「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、3階にグレーコンセプトストアと呼ぶ形態で出店。シューズは“メイド イン USA”“メイド イン UK”を豊富にそろえ、ウエアは今秋立ち上げたライフスタイル向けのコレクション「エヌビー グレー(NB GREY)」、大谷翔平選手のシグネチャーコレクションというラインアップだ。足形の3Dスキャンサービスも備え、シューフィッターに足の悩みを相談することも可能。総面積約115平方メートル。
「アンドワンダー」
推しは新鮮なスカートスタイル
3階に出店する、TSIホールディングスの「アンドワンダー(AND WANDER)」。店頭のマネキン4体のうち2体がウィメンズでどちらもスカートスタイルと、ブランドとして強化中というウィメンズを打ち出している。8月に発売した、「アルトラ(ALTRA)」とのコラボスニーカー“ローンピーク”(3万3000円)もあり、「ニュウマン高輪」先行販売の「パーテックス」素材のシェルは、初のバイカラーデザイン。売り場面積約108平方メートル。
「ホカ」
高感度セレクトの真横に出店
デッカーズジャパンの「ホカ(HOKA)」は、セレクトショップ「ドレステリア(DRESSTERIOR)」の真隣の区画(4階)に出店。店舗正面には主力であるランニングシューズやパフォーマンス向けアパレルをそろえるが、奥にライフスタイルカテゴリーのコーナーを設けているのがブランドとしての新しい挑戦。足形の3Dスキャンサービスも導入している。売り場面積約62平方メートル。高輪を含め、今秋冬で関西1店、東京3店の計4店の出店を予定している。
「サロモン」
グループランイベントも今後計画
4階には、こちらも積極出店中の「サロモン(SALOMON)」(アメアスポーツジャパン)の店舗もある。ファッションスニーカーを中心としながら、ロード、トレイル向けのランニングシューズや、ランニングザックもしっかりラインアップ。今後、店舗を起点にしたグループランイベントも計画しているという。25年の出店は高輪で8店目。売り場面積は約60平方メートルで、都内では渋谷の路面店に次ぐ広さとなる。
「ウイルソン」
トラッドなテニススタイルがキュート
同じくアメアスポーツジャパンの「ウイルソン(WILSON)」は、2階の飛び地のようになった区画に出店。テニスブランドとして、ポロシャツやスコート風のミニスカート、ワンピースなど、トラッドテイストのウィメンズ、メンズのカジュアルウエアをラインアップ。店舗奥にはラケットなどのギアや、ガット張り機もそろえて、本気のテニスプレーヤーにも対応する。
「デサント」
売り場の半分がウィメンズ
「デサント(DESCENTE)」は2階にポップアップで出店。メンズが主力のブランドながら、ニュウマンの客層を意識して、売り場のほぼ半分をウィメンズに充てている。“水沢ダウン”、シェルの“クレアス”など人気アイテムがそろうほか、機能性素材を使ったワンピースなどもラインアップする。
「コトパクシ」
4月の福岡に続く出店
アルコが販売代理店を務める「コトパクシ(COTOPAXI)」は、米国発のアウトドアブランド。残布のパーツを組み合わせた、カラフルなブロッキングのバッグやポーチが人気商品だ。5階にポップアップで出店している。4月のワン・フクオカ・ビルディング以来の出店となり、これで直営店は6店舗目。都内の直営店では高輪が最大規模となる。