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「企業理念と一緒に成長してきました」 ファッションフリークOL「WWDジャパン」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かした「このニュースからはコレが見える」という切り口で、さまざまな記事につぶやきを添えます。

今日のニュース:P.3『アナタは自社ロゴを身にまとえるか?』

読み解きポイント「企業理念と自分のライフプランは隣り合わせ」

ニュースのポイント

 「アナタはなぜ、今の会社で働いているの?」この質問につまらず答えられる業界人はどれだけいるだろうか。テック系やベンチャー企業などは自社のプロダクトやサービスで実現したい社会を明確に描けていて、それに基づいた企業理念を必ず簡潔に掲げている。一方ファッション企業はというと、サイトを見ても企業理念がすぐわかるような設計にはなっておらず、存在しないところすらある。IT企業が作る自社ロゴ入りのグッズを「ダサい」と笑うのは大きな間違いで、彼らは企業理念に惚れ込み、身にまとうことを積極的に選んでいるのだ。

AZUはこう読む!

 はい、確かにうちにもキャッチコピーが存在します。「未来の購買体験を創造する Create Future Shopping Experience」という分かりやすい言葉で表現しており、自社プロダクトに携わる時は必ず思い出すようにしています。「いまやろうとしていることはユーザー中心に考えた設計になっているか?」「買い物をより楽しく、便利に、今までなかったような体験を作れているか?」と、単純な一文からだけでも、仕事における行動指針を作り出せています。ざっくりとしているからこそ、応用が利いて良いのです。

 思い返せば新卒で入社したセレクトショップもそうでした。フランス留学から帰国してぼんやりと「日本ブランドを世界に発信するお手伝いがしたい」と思っていた私にとって、ドンズバに刺さる企業理念を掲げていたから入社を決めました。旧渋谷パルコをふらふらと歩いていた時、そのショップの壁面に大きく掲げられたその文に惚れ込み「絶対ここだ!」と思うほどビビビと来てしまって、面接は他を受けなかったくらいです。面接開始時間になぜか駅のホームにいたり、パリコレの日程と被っているからとパスしたり、単純に他を受け損ねたということもありますが(笑)。

 自分が何をしたくてその会社を選んだのか。会社が目指す方向と自分が作りたい未来は一致しているか。大企業の10倍速くらいで会社が変化していくベンチャー企業だからこそ、常にそういったことを考えながら、目の前にある仕事と自分のライフプランを隣り合わせにして生きてきました。自分で言うのはだいぶおこがましいですが、明確な企業理念があると、それに沿った考えで、良い意味で会社を利用して一緒に成長しようという意欲のある人材が集まります。ベンチャーの持つ独特の勢いとか、謎の自信(笑)といった空気感は、そうした個人のマインドから生まれていると思うのです。生きていくために仕事をするのではなく、仕事をするために生きていきたいので、会社が私を選んだのではなく、私が会社を選んだのだ、という姿勢は常に保っておきたいところです。

 ちなみに私のお気に入り企業ロゴアイテムはTwitterのマグカップとボールペンです。以前老舗のショップを取材した時にそのペンを出したら「ショボいペン使ってるとその程度だと思われるよ。ちゃんとした高いペンを使わないと」というありがたいお言葉をいただいたのですが、個人的には1万円の万年筆よりTwitterのロゴ入りボールペンの方が話のネタになると思っているので右から左へ聞き流しました。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne