ビジネス

なぜ弱さも開示するリーダーシップが必要なのか?

有料会員限定記事

 組織改編の季節の春から店長や部課長などの立場となり、チームビルディングに奮闘している人は多いだろう。リーダーとして、ビジョンと戦略に基づいて迅速に指示を出し、メンバーの力量を理解し、仕事の進捗を管理し、目標や悩みを聞き、モチベーションをアップして業績を伸ばそうと張り切っているのではないだろうか。しかし、何事も変化が激しく、年長者がデジタルネイティブ世代から教わることも多い今、役職者だからといって常に正解を示せるわけではないから、リーダーシップの取り方に悩んでいる人も多いと聞く。そこで最近耳にした「弱さを開示するリーダーシップ」について考えてみた。(この記事はWWDジャパン2019年5月27日号からの抜粋です)

 グレッグ・ポポヴィッチの名前を知っているだろうか?彼は米国プロバスケットボールリーグNBAのサンアントニオ・スパーズのヘッドコーチであり、1996年から同チームを5回の優勝に導いた名将だ。先日、学生時代の仲間の集まりで、ポポヴィッチの話で盛り上がった。同世代(40代)の集まりでは、皆、何かしらのリーダー的ポジションにあるから話は自然と冒頭のような仕事の悩み相談となる。最初に話を持ち出したのは、学生時代にはバスケットボール部の部員で今は指導者の立場にある男性だ。ポポヴィッチが怒りを爆発させる記者会見や選手を抱擁し励ます姿など感情をあらわにする動画を面白おかしく「自分もこうありたい」と見せてくれた。確かにとても魅力的なコーチだ。

この続きを読むには…
残り1455⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。