三越伊勢丹は7月28日まで、伊勢丹新宿本店メンズ館1階コスメティクス・プロモーションでフレグランスイベント「香水夏市 curated by ISETAN MEN'S」を開催している。4回目となる今回は、フレグランス初心者やエントリー層の開拓を目的に、ディスカバリーセットや購入しやすい価格帯の商品を充実。「定番」ではなく「自分だけの香り」を求める消費者ニーズを捉え、国内ブランドも昨年より拡充した。
フレグランス市場の裾野拡大を狙う
「ファーストフレグランスでも、定番や王道ではなく、自分にとって特別な一本を求めるお客さまが増えている」。増田祐樹・伊勢丹新宿店 メンズコスメバイヤーは、今年の狙いをこう説明する。会場では、複数の香りを少量ずつ試せるディスカバリーセットに加え、50mLで1万円前後、100mLで2万円台の商品を拡充。初めて香水を購入する人でも手に取りやすい構成とした。
ブランド編集は、「香りそのものの創造性」を追求するニッチメゾンブランドと、「ブランドの世界観や哲学」を重視するフィロソフィーブランドの2軸で構成。日本発の「エラム(ELLAM)」をはじめ、韓国の「ナフ(NAFH)」、フランスの「プルミエノート(PREMIER NOTE)」、米国の「キャスウェルマッセイ(CASWELL-MASSEY)」など、アジアから欧米まで幅広いブランドをそろえ、昨年より国内ブランドを増やした。
香水の役割は「嗜好品」から日常使いへ
伊勢丹新宿店メンズ館では、2025年のメンズフレグランス売り場の売上高は前期比30%増、7月単月では前年同期比41%増と年間で最も高い伸びを示した。背景には、高温多湿な夏を受けた「においマネジメント」需要の高まりに加え、若年層を中心に香りをファッションや気分転換、自己表現の一部として取り入れる動きが広がっていることがある。
増田・伊勢丹新宿店 メンズコスメバイヤーは「香りの楽しみ方が広がる中で、自分に合った一本と出合える機会を提供したい」と話す。イベントでは、メゾンブランドからクリエイターブランドまで約30ブランドを編集し、フレグランス市場の裾野拡大を目指す。