
「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」は9月4日、ブランドを象徴する美容液“アドバンス ナイト リペア”のコレクションから、新ブースター化粧水“アドバンス ナイト リペア トリートメント エッセンス ローション”(200mL、1万6500円/100mL、9350円※100mLは数量限定)を発売した。美容医療や再生医療の分野で注目されるエクソソームの研究を化粧品に応用し、ブランド初の「バイオ エクソソーム テクノロジー」を搭載。美容液“アドバンス ナイト リペア”の前に使用するブースターとして設計した。
今回焦点を当てたのが、肌の「細胞間コミュニケーション」だ。同ブランドは、肌細胞が互いに情報を伝え合いながら連携することが、肌の健やかな状態を保つ上で重要だと捉える。加齢や外的ストレスなどによってこの情報伝達が低下すると、肌本来の修復反応にも影響すると考え、細胞間の情報伝達を担う微細な細胞外小胞「エクソソーム」に着目した。エクソソームは、タンパク質やペプチドなどを内包し、細胞から細胞へ運ぶメッセンジャーのような役割を担う。
新商品には、ツボクサ由来のエクソソームを用いた独自の「バイオ エクソソーム テクノロジー」を採用した。エクソソームには500種以上のペプチドが含まれ、同社独自の製法で抽出、安定化して化粧水への配合を実現したという。さらに、“アドバンス ナイト リペア”コレクション共通の独自成分「ナイトペプチド(トリペプチド-32)」を組み合わせた。エクソソームによる細胞間の情報伝達と、ナイトペプチドによる肌本来のリズムという異なる観点から、肌の健やかな状態を保つことを目指す。
背景には、美容医療が身近になったこともある。同社は、紫外線や乾燥、気候変動、睡眠不足など従来の外的・内的ストレスに加え、美容施術によって一時的に変化した肌状態にも着目。肌にダメージを与え、その後の修復反応を利用する美容施術の考え方にも焦点を当てた。美容医療などの施術だけでなく、日常のスキンケアにも実感を求める消費者が増える中で、「回復」と「修復」を新商品の研究テーマに据えた。処方では使用感にも「回復」の発想を取り入れ、みずみずしく軽いテクスチャーで、塗布3分後の肌表面温度が約0.9度低下するよう設計した。
同ブランドは1982年の初代“アドバンス ナイト リペア”発売以来、40年以上にわたり夜間の肌修復を研究してきた。研究は、80年代に着目した肌の概日リズム(約24時間を周期とする生体リズム)から、2000年代のDNA修復研究へと発展。現在は、皮膚老化を個々の細胞の変化だけではなく、複数の細胞機能の協調性が失われる「ディスコーディネーション」と捉え、肌全体を生体ネットワークとして研究している。