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「ルイ・ヴィトン」が新デザイナーによるハイジュエリーコレクションをプラハで披露

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はフランチェスカ・アムフィテアトロフ(Francesca Amfitheatrof)=ウオッチ&ジュエリー・アーティスティック・ディレクターが手掛ける初のハイジュエリー・コレクションをチェコのプラハで披露する(時期は非公表)。“ライダーズ・オブ・ザ・ナイツ(RIDERS OF THE KNIGHTS)”と名付けられたコレクションは、男性至上主義だった中世に名を馳せたヒロインにインスパイアされたという。

 当日は顧客を中心に150人ほどのゲストを招き、15世紀にゴシック様式で建てられたプラハ城旧王宮内にあるヴラディスラフ・ホール(Vladislav Hall)でディナーを開催する。食事はパリの3つ星レストラン「アルページュ」のオーナーシェフ、アラン・パッサール(Alain Passard)が手掛ける。

 今回ハイジュエリーを披露する場にプラハを選んだ理由について、マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)は、今年2月に85歳で死去したカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏との思い出を語った。「10年以上前に、カールとプラハでイベント開催を企てたことがあったんだ。多くのデザイナーにとってはピンとこない土地だろうが、われわれはとても気に入っていた」。当時「フェンディ(FENDI)」のトップだったバーク会長兼CEOは、街の中心地でファッションショーを開催しようとカールと計画していたが、そのタイミングで「ブルガリ(BVLGARI)」への異動が決まったという。「やっと当時の思いを果たすことができた」。
またバーク会長兼CEOは、カールとはゴシック様式について共通認識を持っていたと話す。「ゴシック時代は正確に理解されていないことが多いが、勢いがあって自由で独創的で、クリエイティブな時代だ。フランチェスカ(・アムフィテアトロフ)もこの時代から多大な影響を受けている」。

 アムフィテアトロフは「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のデザイン・ディレクターだった人物で、彼女が手掛けた“ティファニー T(TIFFANY T)”は、ブランドを代表するコレクションの一つになっている。バーク会長兼CEOは、「ヴァージル(・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ・アーティスティック・ディレクター)もニコラ(・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター)も、フランチェスカも過去の時代をインスピレーション源としたときに、“現在から見る過去”ではなく、見る者をその時代に連れていき、その当時に見たときの感情を喚起することにとても優れている」と、アムフィテアトロフを含む「ルイ・ヴィトン」のデザイナートリオについて評価した。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中