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「ルイ・ヴィトン」ウオッチ&ジュエリーの新クリエイティブトップは「ティファニー」から

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「ルイ・ヴィトン」ウオッチ&ジュエリー・アーティスティック・ディレクターにフランチェスカ・アムフィテアトロフ(Francesca Amfitheatrof)前「ティファニー(TIFFANY & CO.)」デザイン・ディレクターが就任する。アムフィテアトロフはジュエリーおよびハイジュエリーコレクションの制作と、全てのウオッチのデザインを監修していく。

 アムフィテアトロフは就任にあたり、「『ルイ・ヴィトン』と私の持つクラフツマンシップと旅についての価値観は深く共通するものがある。そんなブランドに参加できるのは非常にうれしい」とコメントした。アムフィテアトロフは東京で生まれ、ロンドンのセント・マーチン美術大学で経験を積んだ。1993年にロンドンのアートギャラリー、ホワイト キューブ(White Cube)でシルバージュエリーが展示されたことで頭角を現し、世に知られるようになった。イタリアのキッチンブランド「アレッシィ(ALESSI)」は、彼女がデザインしたボウルを今でも販売している。2013年に「ティファニー」史上初めて女性のデザイン・ディレクターとなった。

 「ティファニー」でのファースト・コレクションとなった“ティファニー T(TIFFANY T)”は、ブランドを代表するコレクションの1つになっている。その他“リターン トゥ ティファニー(RETURN TO TIFFANY)”コレクションの刷新や彼女が手掛けた“ハードウェア(HardWear)”コレクションは、プロモーションの一環でレディー・ガガ(Lady Gaga)が 第50回「スーパーボウル(Super Bowl)」で着用した。17年1月に同社を去り、後任としてリード・クラッコフ(Reed Krakoff)元「コーチ(COACH)」エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターがチーフ・アーティスティック・ディレクターに就任している。

 一方、LVMHでは「ルイ・ヴィトン」のメンズ・アーティスティック・ディレクターにヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」クリエイティブ・ディレクターが就任した他、同職を務めていたキム・ジョーンズ(Kim Jones)が「ディオール オム(DIOR HOMME)」のアーティスティック・ディレクターに就任するなど、大規模な人事異動があったばかりだ。また、「ディオール オム」のジュエリー・デザイナーには、東京発ブランド「アンブッシュ(AMBUSH)」のYOONデザイナーが4月に就任している。

 「ルイ・ヴィトン」は17年にスマートウオッチ市場に参戦し、グーグル(GOOGLE)と協力して“タンブール ホライゾン(TAMBOUR HORIZON)”を発売。さらにパリ・ヴァンドーム広場に新店舗をオープンし、同建物内にハイジュエリーのアトリエも備えている。同ブランドのジュエリー事業は08〜15年、ヴァンドーム広場のジュエラーでもあるロレンツ・バウマー(Lorenz Baumer)がアーティスティック・ディレクターを務めていたが、13年7月に発売した“アクト V(Acte V)”コレクション以降は事実上社内のデザインチームが手掛けていた。

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