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高級腕時計ブランドがブロックチェーン技術で“デジタル鑑定書”

 コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)が擁する高級ウオッチブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」は、ブロックチェーン技術を利用してビンテージウオッチの真贋などが分かるようにすると発表した。

 同ブランドは、「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」と並んで“3大時計ブランド”と称される世界最古(1755年創業)のウオッチブランドで、収集したビンテージモデルを「レコレクショヌール(Les Collectionneurs)」として鑑定書と共に展示・販売している。紙の鑑定書は偽造の恐れがあるが、ブロックチェーン上に記録された情報は変更や複製が不可能だ。こうしたブロックチェーン技術を活用して時計に個別の識別番号を付け、それが本物である証明書や価値などのデータを付帯させて、偽造不可能な“デジタル鑑定書”にするという。「ウオッチを購入したり、コレクションしたりする事業に大きな変革をもたらすだろう」と同ブランドは語った。

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)も、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームの「オーラ(AURA)」を5月16日に発表したばかりだ。これにより、原材料が調達された国や製造工程などの記録を消費者が追跡でき、製品が本物かどうかも確認できるという。まず傘下ブランドの「ルイ・ヴィトン」とパルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)で導入し、順次拡大していく。

 なお、ラグジュアリーブランドでは緒に就いたばかりのブロックチェーン技術だが、食品業界では原産国や加工、流通の過程を正確かつ迅速に追跡する方法としてすでに実用化されている。