コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)の2025年3月通期決算は、売上高が前期比3.8%増の213億9900万ユーロ(約3兆4666億円)、営業利益は同6.8%減の44億6700万ユーロ(約7236億円)、純利益は同16.8%増の27億5000万ユーロ(約4455億円)だった。
なお、リシュモンは24年10月、傘下のラグジュアリーEC大手ユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)をドイツの高級ファッションEC「マイテレサ(MYTHERESA)」を運営するMYTネザーランズ ペアレント B.V.(MYT NETHERLANDS PARENT B.V.、現リュクスエクスペリエンス B.V.)に売却。これに伴い、非継続事業に10億1200万ユーロ(約1639億円)の損失を計上している。
地域別での売上高は、地元客の需要が堅調な欧州が同10.3%増の48億9800万ユーロ(約7934億円)、米国が好調な南北アメリカは同15.6%増の52億3600万ユーロ(約8482億円)、中東およびアフリカは同15.3%増の19億2900万ユーロ(約3124億円)だった。日本を除くアジア太平洋地域は中国市場の停滞が長引いていることが響き、同13.0%減の71億5000万ユーロ(約1兆1583億円)で着地。日本は地元客とインバウンド需要の両方が非常に好調で、同24.8%増の21億8600万ユーロ(約3541億円)だった。
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