コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)が擁するダンヒル(DUNHILL)は9月30日、新たな最高経営責任者(CEO)として、デビアス(DE BEERS)のマシュー・アイブス(Matthew Ives)=シニア・バイス・プレジデント兼最高商務責任者を任命した。10月13日付で着任し、フィリップ・フォルトゥナト(Philippe Fortunato)=リシュモン ファッション&アクセサリーメゾン部門CEOの直属となる。
なおダンヒルのトップは、2023年12月にローラン・マルカイズ(Laurent Malecaze)前CEOが同じくリシュモンが擁するクロエ(CHLOE)のCEOに就任したことに伴い、アンドリュー・ホルムズ(Andrew Holmes)=リシュモン最高執行および財務責任者(COO兼CFO)が暫定的に務めていた。
新CEOは「カルティエ」などで要職を歴任
アイブス新CEOは、英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)を卒業し、米大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKINSEY & CO.)でキャリアをスタート。その後、リシュモンに入社し、傘下のカルティエ(CARTIER)やヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)などで約10年間にわたり要職を歴任した。3年前より現職。
リシュモン経営陣と新CEOのコメント
フォルトゥナト=ファッション&アクセサリーメゾン部門CEOは、「マシューのラグジュアリー業界およびリシュモンに関する深い知識は、『ダンヒル』を次章へと導くために不可欠のものだ。また、24年初頭から暫定的に同ブランドのCEOを務めてくれたホルムズCOO兼CFOに感謝する」と語った。
アイブス新CEOは、「『ダンヒル』に加わることができ、とてもうれしく思う。サイモン・ホロウェイ(Simon Holloway)=クリエイティブ・ディレクターと共に、英国のマスキュリンなラグジュアリーメゾンである『ダンヒル』のポジションを強化することを楽しみにしている」と述べた。