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「ザラ」のインディテックス18年上期は増収増益 店舗もECも充実させるカギとは?

 「ザラ(ZARA)」「ベルシュカ(BERSHKA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)の2018年2~7月期決算は、売上高が前年同期比3.0%増の120億2500万ユーロ(約1兆5392億円)、純利益が同3.2%増の14億1100万ユーロ(約1806億円)の増収増益だった。

 パブロ・イスラ(Pablo Isla)会長兼最高経営責任者(CEO)は「店舗とオンラインのサービス統合とサステイナブルなビジネスモデルという当社独自の戦略が機能し、売り上げも堅調に伸びた」と話した。

 同社は18-19年秋冬のコレクションの評判が上々であることから、18年下期の売り上げを4~6%増と見込んでいる。前年度通期の売上高が初めて3兆円超えしたが、今期も引き続き明るい見通しだ。

 同社は世界中の96の国と地域で7422の店舗を運営している。また3月にオーストラリアとニュージーランドでもECサイトをオープンし、49の国と地域でECサイトを運営しているが、20年までに世界中どこからでも全傘下ブランドの商品をECで購入可能にする計画を公表している。

 この計画の達成には、流通施設を増やすのではなく、すでに世界中にあるEC用の在庫保管施設を利用するという。完全に統合された在庫管理システムがあれば、店舗で抱えきれなかった2~3週間前の在庫をオンラインで販売することも可能だという。同CEOによるとこれは「シーズンごとに在庫をさばくため」であり、「在庫の総合管理は当社のビジネスにとって非常に重要だ。世界中の店舗にある在庫数を正確に把握する」ということだ。また「当社のビジネスではシーズンごとに消費者のニーズに応えなければならない。世界中の店舗とECの完全な統合はそのためにある」と語った。

 店舗も増やすだけではなく、効果的な投資を狙っている。同社は「ザラ」の旗艦店をミラノにオープンしたばかりだが、この店舗はオンラインで受注した商品をピックアップできる設備を備えており、一度に900件まで対応できるという。またスペイン・ビルバオでは4つの店舗を閉めて1つの大規模店舗をリニューアルオープンしたところ、売り上げが急速に伸びているという。同CEOは「店舗数を伸ばすのではなく、魅力的な売り場を作ることが重要だ」と話した。

 インディテックス傘下のブランドには日本で展開されている「ザラ」「ザラホーム(ZARA HOME)」「ベルシュカ(BERSHKA)」「ストラディバリウス(STRADIVARIUS)」の他、未上陸の「プル&ベアー(PULL & BEAR)」「オイショ(OYSHO)」「マッシモ デュッティ(MASSIMO DUTTI)」「ウテルケ(UTERQUE)」がある。