ファッション

「ディーゼル」がベルリンの行列のできるケバブ屋とコラボ 店主「間違い電話かと」

 「ディーゼル(DIESEL)」は、ベルリンの有名ケバブ屋、ムスタファズ ゲミューズ ケバブ(Mustafa’s Gemuse Kebap)とコラボした限定コレクションを8月31日に発売した。同コラボは独ベルリンのファッションEC企業のザランド(ZALANDO)が8月31日〜9月2日に開催したファッション、音楽、食の祭典「ブレッド&バター(BREAD&&BUTTER)」で発売したものだ。

 ベルリンのクロイツベルクに位置する「ムスタファズ ゲミューズ ケバブ」は、毎日長蛇の列ができる有名ケバブ屋。グリルドチキン、野菜、フェタチーズ、ガーリックに、ハーブソースかホットソース、レモン、そして特製の調味料を使った同店のケバブは3.9ユーロ(約500円)で販売している。「これ以上のケバブはない(Non Plus Ultra in doners)」を売り文句とするこのケバブのために人々は30分以上並ぶという。

 「ディーゼル」はこのコラボを記念し、ルックブックならぬクックブックを4000部限定で配布。同料理本には店主のムスタファの「クリエイティビティーは非常に大事な材料。トマトの次に大事な材料だ」というコメントや、「ディーゼル」の「このコラボはトーストの上のアボカドのようだ」などといったユーモアに富んだ言葉を収録している。

 コレクションは、キャップや「ディーゼル」とムスタファズ ゲミューズ ケバブのロゴが施されたTシャツ4種、スエット2種をそろえる。価格帯は45〜199ユーロ(約5700〜2万5000円)。「ブレッド&バター」期間中に販売し、3日から「ディーゼル」の公式ECサイトや旗艦店で取り扱う。同ブランドは「材料(商品)が尽きたらでき上がり(売り切れ)」としている。

 2人の10代の息子と幼い娘の父でもある店主のムスタファは、トルコに滞在中にイタリアからの不在着信に気づいた。「イタリアに知り合いもいないのに一体何だろう」と電話をかけ直したところ、「ディーゼル」の本社につながった。電話に出た若い女性に「私に電話したのは間違いでは?私はベルリンのケバブ屋なのだが」と説明すると、「どちらのケバブ屋ですか」と聞かれ、「ムスタファ」と答えると「あなたで間違いありません」と言われたという。

 イタリアからベルリンへのラブコールでスタートした同コラボは、“でき上がり”までに3カ月を要した。若い時から「ディーゼル」のジーンズをはいていたというムスタファは今回のコラボを振り返り、「普通じゃない出来事だったが、大笑いできるくらい楽しめたよ。これでうちの名前が世界に知られることになる。それがとてもうれしい」と語った。
 

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