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エディ vs ケリング訴訟は二審もエディに軍配 ケリングに12億円の支払いを命令

 エディ・スリマン(Hedi Slimane)が「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブ・ディレクター時代にケリング(KERING)と交わした契約を巡る訴訟について、フランス商事裁判所はエディの主張を認め、競業避止期間に得るはずだった対価930万ユーロ(約12億円)の支払いをケリングに命じた。ケリングはこの判決を不服として上告する予定だ。

 ケリングは今回再度不服申し立てを行うことは認めたものの、詳細なコメントには応じなかった。エディの代理人、エルヴェ・テマイム(Herve Temime)弁護士とレオン・デル・フォルノ(Leon del Forno)弁護士からもコメントは得られなかった。

 多くのスターデザイナーは、ビッグブランド退任後の一定期間、競合するブランドに移ることを制限される代わりに、相応の対価を得るという条項が盛り込まれた契約書をあらかじめメゾンと交わしている。その期間は1年から数年におよぶ場合もあるという。

 エディはケリング傘下の「サンローラン」のクリエイティブ・ディレクターを2016年3月末に退任。ケリングと交わした契約書の中にも競業避止に関する条項が含まれていたが、エディの退任時に契約を破棄した。しかし同年5月にエディは契約の継続を主張し、フランス商事裁判所に訴えを起こした。一方でケリングはエディが訴訟を起こしたことを認めつつも、契約破棄はエディからの申し出があったからで、「エディの活動を制限したくなかった」から破棄に応じたと説明している。

 同年6月には裁判所がエディの主張を認め、ケリングに支払いを命じたがケリング側が控訴。1年半におよぶ裁判の結果、裁判所は再度ケリングに930万ユーロ(約12億円)の支払いを命じた。この金額は、イヴ・サンローラン社の株価の上昇を加味した金額になっている。