アシックスは20日、マラソン大会の出場登録サイトを運営するタイとスペインの企業を買収すると発表した。同社はランニングシューズを販売するだけでなく、ランナーが利用するサービスを包括的に手がける「ランニングエコシステム」を中期経営計画の重要項目に挙げている。出場登録という入り口を取り込むことで、各国のランナーとの接点を深める。
マラソン大会の出場登録サイトでタイ1位の「タイラン」、スペイン2位の「デポチケット」の運営会社の全株式を取得する。アシックスはすでに日本で「ランネット」を運営するアールビーズのほか、北米(カナダ)、豪州、欧州(フランス)の出場登録サイトを傘下にしてきた。世界で登録者2000万人以上を誇る会員サービス「ワンアシックス」と連動させ、相乗効果を高める。