11月16日(現地時間、以下同)、ロサンゼルスで「ガバナーズ・アワード2025」が開催された。同アワードでは、毎年、映画界で偉大な功績や人道的な活動を称え、オスカー名誉賞を授与している。映画芸術科学アカデミー主催で今年16回目を迎えた。会場には、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)やシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)らセレブリティーが来場しブラックカーペットに華やぎを添えた。
アリアナ・グランデ
「ディオール」
映画「ウィキッド 永遠の約束」にW主演で出演するグランデは、レトロなソフトピンクのサテンドレスをチョイスし、引き続き作品の世界観に沿ったメソッドドレッシングを披露した。ドレスは、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)時代の「ディオール(DIOR)」2007-08年秋冬コレクションから選んだ。肩とスカートには、さまざまな色合いの小さな宝石が流れるように散りばめられ、足元は「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のヒール、アクセサリーは「スワロフスキー(SWAROVSKI)」を合わせた。
髪型は、サイドバングが右側にすっきりと流れたツイストアップスタイルだった。彼女のオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)の女性的な美しさを21世紀に蘇らせる傾向は続いているようだ。
シンシア・エリヴォ
「ジバンシィ」
同作でW主演を務めるエリヴォも同様、作中で演じるキャラクターのエルファバを彷ふつとさせる衣装をまとった。ドレスは「ジバンシィ(GIVENCHY)」の2026年春夏コレクションからトレンドになりつつあるフリンジを採用したコートドレスを選択。デザインは同ブランドのクリエイティブ・ディレクターである、サラ・バートン(Sarah Burton)によるものだ。
緑と黒の色調をベースに抽象的な刺しゅうデザインで、スカートの裾にはフリンジ素材が流れ落ちるように施されていた。プロポーション効果を狙った構造的なボディーラインに、開いたネックラインとふわりとした袖を組み合わせた。控えめなベルトでウエストを強調しつつ、質感への独創性が際立つ仕上がりとなった。アクセサリーには、フランス発のジュエリーブランド「メシカ(MESSIKA)」のイヤリングを合わせた。
ジェニファー・ロペス
「タマラ ラルフ」
ロペスは「タマラ ラルフ(TAMARA RALPH)」の2025-26年秋冬コレクションから、ブラックベルベットとモカ色サテンのコントラストが効いたドレスを選択した。ストラップレスのドレスは、ハートネックラインにコルセット風のウエスト、背中にはレースアップのディテールが施されていた。腰元には淡いモカ色の生地をギャザーで集め、ふわりと広がるボリュームのあるスカートと流れるようなトレーンがドラマチックな魅力を醸し出していた。髪型は、ミディアムブラウンの髪をゆるく結んで、サイドに流した。
ダコタ・ジョンソン
「ヴァレンティノ」
ダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)は、自身がアンバサダーを務める「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の2026年春夏コレクションからチョイス。ストラップレスのドレスは、ハートネックラインに生地のラッチングを施し、スカート部分にはギャザーを寄せたデザインだった。ミニマルなドレスは、シルエットを際立たせるくびれたウエストと、流れるようなスカートの奥行きを強調するヒップ部分のギャザーが特徴的だった。
アクセサリーは、「ジェシカ マコーマック(JESSICA McCORMACK)」を合わせ、控えめな装いにきらめきを加えるイヤリングや繊細なリングを身につけた。髪はストレートに下ろし、前髪で顔を縁取るスタイル。アイラインとニュートラルなリップといった彼女の特徴的なメイク要素も取り入れられていた。