「ミュウミュウ(MIU MIU)」は10月6日、2026年春夏コレクションをパリで発表した。昨シーズンまでのガーリーなムードから一転し、会場周辺は同ブランドが25-26年秋冬コレクションで打ち出した50年代の古き良きレディーライクな装いが大半を占めた。
ランジェリー風のドレスやタイトなリブニットのトップスには、先の尖ったコーンブラで胸元を強調。ボトムスにはひざ丈のペンシルスカートを合わせ、ロングソックスにスティレットヒールやローファーを履く姿は、“「ミュウミュウ」ガール“が気品ある淑女へと成長したような物語を思わせる。さらに、シアリングのストールや新作ハンドバッグ“ソリテール(Solitaire)“を腕にかけ、大ぶりのジュエリーやビジューをあしらったソックスを重ねるなど、アクセサリーで「ミュウミュウ」ならではのフェミニニティーを前面に押し出すアイデアが際立っていた。
アイウエアは必須ジュエリーのように多くの来場者の目元を彩り、中にはウィッグを被ってランウエイルックをそのままコピーする来場者の姿もあった。一方で、昨シーズンまで存在感を放っていたバッグに重ね付けするチャームは、この日ほぼ見られなかった。「ミュウミュウ」に心酔するファンの多くは、チャームからレトロなアイウエアや大ぶりのジュエリー、ロゴ刺しゅう入りソックスなどの小物に投資先をシフトしているようだ。