ファッション

新生「メゾン マルジェラ」のアクセサリー18選 “4本ステッチ”や“タビ”など象徴的要素の新解釈は?【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.16】

新たに「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を率いるグレン・マーティンス(Glenn Martens)は、初となるプレタポルテ・コレクションのアクセサリーでも自身のダークなユーモアや加工へのこだわり、創業者マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)への敬意を表した。

新しいバッグは、レザーに熱加工を施すことで成形するとともに独特の風合いに仕上げた“ボックス バッグ”。ブランドを象徴する“4本ステッチ”を配したモデルと、そこにさらにビンテージライクなパーツを加えたモデルをそろえる。上部の持ち手部分を中に入れ、クラッチのように持つことも可能。襟やラペルを内側に折り込むことでデザインを変えられるトレンチコートやシャツなどのウエア同様、着用者に着こなしや持ち方を委ねる提案は、グレンらしいアプローチと言える。また、前任のジョン・ガリアーノ(John Galliano)時代に生まれた“5AC”や“ドレサージュ”などのデザインも引き続き展開されるようだ。

アイコンシューズの“タビ”は、7月のクチュールショーにも登場したプレキシガラスのプレートヒールと鳥の爪を模したような尖ったトーデザインでアレンジしたパンプスが新鮮。マルタン時代に見られたようなヒールが一体化したパンプスやウエスタンブーツ、“フューチャー”スニーカーのストラップ部分を靴全体に巻き付けるようなデザインで大胆にアレンジしたシューズもラインアップする。

ジュエリーで目を引いたのは、ショーでモデル全員が装着していた口の周りに4本ステッチをあしらうようなシルバー製のマウスピース。アンティークライクなジュエリーを樹脂プレートの間に挟んで熱加工を加えて作ったバングルや、色とりどりの小さなジュエリーパーツを球状にくっつけたイヤリングやペンダントネックレスもある。

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