PROFILE: 三浦桂/「アナザーアドレス」チーフバイヤー

大丸松坂屋百貨店
2019年にスタートした大丸松坂屋百貨店のファッションサブスク「アナザーアドレス(ANOTHER ADDRESS)」。百貨店ならではの豊富な高感度ブランドのラインアップで他サービスと差別化している。チーフバイヤーの三浦桂バイヤーは、高感度セレクトでのバイヤー経験と海外ブランドのホールセール経験を生かし、「新しいチャレンジ」として参画した。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月8日号からの抜粋です)
フェミニン×デザイナーズ
思い掛けない出合いを創出
三浦バイヤーは、豊富な経験を買われてウィメンズバイヤー6人体制(アシスタント含む)を統括しつつ、自らも50超のブランドを買い付ける。予算配分、新規導入の方針、発注判断までを担う。小売りとレンタルでは、買い付けの視点が大きく異なるという。「“売る”のであれば消化率や粗利率が指標だが、“貸す”のであれば1つの服を『できるだけ多くの人に、できるだけ長く』楽しんでもらえるかが要。耐久性は見逃せない。デザインだけでは、買い付けに至らない」。レザー、レース、スパンコールといった繊細素材は取り扱いが難しいため、「バイヤーとしてはもどかしい部分もある(笑)」。オンラインサービスの特性上、画面映えも欠かせない。店頭では売れ筋となるベーシックアイテムも、レンタルでは「試したい」動機に結びつきにくい。これまでのバイヤーとしての“常識”が通用しない部分も多いが、「むしろそこにワクワクする」。
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