ファッション
特集 THE BUYER 20 第9回 / 全19回

「ムクタ」「サル」イタイタイコウ ホスピタリティーの目線で独自編集を考える【THE BUYER 20】

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PROFILE: イタイタイコウ/「ムクタ」「サル」バイヤー

イタイタイコウ/「ムクタ」「サル」バイヤー
PROFILE: 1996年、兵庫県生まれ。学生時代に出会った「ムクタ」オーナー宮崎雅也氏の反骨精神に共感し、2018年に大学を中退し入社。現在は「感じて、考える服屋」をテーマに「ムクタ」「サル」バイヤー、ディレクターとして、オリジナルアイテムの企画や買い付けを担当。年内に東京に新業態を展開予定 PHOTO : MASASHI ASABA
MUKTA / SAL

ムクタ / サル

神戸のターミナルである三宮駅から徒歩10分。隠れ家のような飲食店が点在するエリアに「ムクタ(MUKTA)」(2011年開店)と「サル(SAL)」(18年開店)がある。いずれもユニークな目利きと編集力で国内外のブランドをそろえ、目の肥えた男性の支持を集める。18年からアルバイトとして働き始めたイタイタイコウさんは、今ではオーナーである宮崎雅也さんからバイイングを任されるようになった。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月8日号からの抜粋です)

何をやるかではなく、何をやらないか

「小さな店なので各スタッフが店頭で接客もすれば、ブランドの仕入れもするような環境で早くから経験を積ませてもらった。自分としては宮崎や吉國(壮亮・現店長)とは違ったカラーを出したい気持ちがあった」と振り返る。当時、宮崎さんは「サルバム(SULVAM)」「コウザブロウ(KOZABURO)」「ディーティーティーケー(D.TT.K)」「エド ロバート ジャドソン(ED ROBERT JUDSON)」といった日本のデザイナーを得意としていた。対してイタイさんは入社後1年足らずで欧州への買い付けも担当し、店舗に新しい要素を加えた。試行錯誤の連続だったが、自分で仕入れた商品を自分の接客で売ることは何事にも代え難い経験だった。

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