PROFILE: 鵜飼健貴/アンリミテッド バイヤー

アンリミテッド ラウンジ
名古屋を拠点に展開するセレクトショップ「アンリミテッド(UNLIMITED)」で、10年以上バイヤーを務めてきた鵜飼健貴さん。掲げるのは「プロダクトファースト」というシンプルながら強い理念だ。知名度や流行を追うのではなく、着用時に実感できる良さを最優先に買い付けをする姿勢は、同店のスタイルを形作っている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月8日号からの抜粋です)
生地へのこだわりや地元産業を発信したいという思いで
実現したコラボレーション
名古屋の服飾専門学校に進学した鵜飼さんは、学生時代から服を買うためにアルバイトをするほどの服好きで、「洋服に助けられて格好良くなれる体験」がキャリアの原点だという。2000年代半ばにアンリミテッドへ入社し、約7年間の販売経験を経てバイヤー職に転じた。顧客に商品の魅力を直接伝えてきた経験は、現在のセレクトにおいても「言葉で説明できる洋服」を選ぶ基準につながっている。
取引ブランドの中で、鵜飼さんが特に思い入れを語るのは京都発の「レインメーカー(RAINMEKR)」。同ブランドの渡部宏一デザイナーは、彼が入社当初に出会った初めてのデザイナーであり、多くを教わった存在だという。こうした人との関係性を大切にしながら、既存ブランドを長期的に育てていくのが「アンリミテッド」の特徴だ。「突発的なヒットよりも、少しずつ積み重ねて伸びていく売り上げにこそ意味がある」と鵜飼さんは強調する。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
