PROFILE: 安藤かな/「アトリエ・エムオー」バイヤー

アトリエ・エムオー
2023年にオープンした「アトリエ・エムオー(ATELIERMO)」はファッションやインテリア、作家の作品などをそろえるギャラリーのようなセレクトショップだ。ロケーションはオフィスが多い青山一丁目とユニークで、周辺在住の顧客が多いのが特徴。インダストリアルな空間で、ミース・ファン・デルローエ(Ludwig Mies van der Rohe)やアルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)などのビンテージ家具と「ザ・ロウ(THE ROW)」「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」「オーラリー(AURALEE)」などのウエアやバッグ、国内外の作家による器やオブジェを提案している。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月8日号からの抜粋です)
モノが溢れているからこそ
本質を伝えることが大切
安藤かなさんの職務は、ファッションのバイイングが中心だが、それ以外にも店舗のキュレーションやイベント、販売業務など多岐にわたる。安藤さんは、「店舗の空間と世界観が大切。それに馴染むワードローブであるかを意識してバイイングする」と話す。多くのセレクトショップではファッションが主役。インテリアの役割は、快適なショッピング空間を演出することだ。その一方で、「アトリエ・エムオー」の空間の中心にあるのが、ビンテージ家具やオブジェなど。ファッションは、それらに寄り添うように展示されている。「この空間で手に取ってもらえる洋服であるかを常に考えている」と安藤さん。趣味は、美術館や建築物を巡ること。空間や造形美への関心がバイイングのインスピレーションになるという。
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