映画「プラダを着た悪魔2」の撮影が米ニューヨークで行われている。同作には、アンディ役のアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、ファッション誌「ランウェイ」の編集長ミランダ役のメリル・ストリープ(Meryl Streep)、前作でミランダのアシスタントだったエミリー役のエミリー・ブラント(Emily Blunt)が引き続き出演するほか、ネットフリックスシリーズ「ブリジャートン家」などで知られるシモーヌ・アシュリー(Simone Ashley)らが参加している。ファッション業界を描いた人気作品の続編として、出演者のスタイリングは連日話題に。20年越しに“帰ってきた”アンディやミランダの着用ブランドをまとめて紹介!
アン・ハサウェイ
「ジャンポール・ゴルチエ」
ファーストルックは、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のピンストライプのセットアップ。カットアウトの入ったベストと同ブランドの1990年代のコレクションを彷ふつとさせるおそろいの柄のパンツに身を包み、1977年に最初に発表された「コーチ(COACH)」のビンテージの“サドルポーチ”、「ジェマ・ウィン(JEMMA WYNNE)」のパールネックレス、ブロックヒールのレザーブーツでコーディネートした。
「ガブリエラ ハースト」
「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」のカラフルなパッチワークドレスを着用。「フェンディ(FENDI)」の“バスケット フォーティ8”バッグ、「ジェマ・ウィン」のパールネックレス、「マーロー ラズ(MARLO LAZ)」のゴールドのチョーカーを合わせた。
「クロエ」
シューズには、「クロエ(CHLOE)」のブラウンレザー製でストラップのついたプラットホームサンダルをチョイス。
「シャネル」
「シャネル(CHANEL)」のサンダルを用いたコーデも登場。ダイヤモンドステッチとゴールドの“ダブルC”の装飾が特徴のベルベットストラップがついたフラットサンダルに、白のタンクトップ、黒のロングベスト、ダークデニムのマキシスカートを合わせ、べっ甲のサングラスでコーデを仕上げた。
「リダン」
「リダン(RE/DONE)」から、デニム製のジャンプスーツを使用したルック。「シャネル」のサンダルと「セリーヌ(CELINE)」のサングラス、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の“カラヴァーニ パンテア バッグ”でコーデを仕上げた。
「ゴールデングース」
グレーのスーツに、カウボーイスタイルのステッチを全体に施したブラックレザーの「ゴールデングース(GOLDEN GOOSE)」の“サンセット ブーツ”を合わせた。
「ヴァレンティノ」
アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が手掛けた「ヴァレンティノ」の“カラヴァーニ ネルコート バッグ”、「マーロー ラズ」の“スカッシュ ブロッサム ビーズ チョーカー”とダイヤモンドリングでコーディネート。
ブーツは、「ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)」のもので、オレンジ、茶色、白、黒のスネークプリントが施されていた。
「プラダ」
オールホワイトのルックに、「ジェマ ウィン」のエメラルドカットダイヤモンドのオープンリングとイヤーカフ、「サモー サン(SAMO SUN)」のサングラスを合わせた。
「サカイ」
「サカイ」のプリーツスカートを着用。「ガブリエラ ハースト」のヒールと、「オリバー ゴールドスミス(OLIVER GOLDSMITH)」のサングラス、「ジェマ・ウィン」のジュエリーでコーディネートした。
「コーチ」
バッグは「コーチ」、ジュエリーは「ジェマ・ウィン」を使用。
「ガブリエラ ハースト」
ネイビーブルーのドレスと「ガブリエラ ハースト」からバーガンディーのコールリッジベストを着用。「マーロー ラズ」の“スカッシュ ブロッサム ビーズ チョーカー”と「ジェマ ウィン」のエメラルドカットダイヤモンドがついたネックレスを合わせた。
ポインテッドブーツは、イタリアのシューズブランド「パリ テキサス(PARIS TEXAS)」のもので、柔らかいクロコ型押しレザーを使用している。
「レネ・カオヴィラ」
ロイヤルブルーのスパンコールドレスを着用。サンダルは、イタリアのラグジュアリーシューズブランド「レネ・カオヴィラ(RENE CAOVILLA)」を合わせた。グリッターを散りばめた丸みを帯びたつま先のシルエットが特徴的で、価格は1660ドル(日本円で約24万4000円)。メイクアップは1980年代のディスコガールにインスパイアを受け、カラフルなグリッターアイメイクで仕上げた。
メリル・ストリープ
「ジャックムス」
メリル・ストリープは、ネイビーのクロップド丈パンツに、アイボリーのブラウス、トレンチコートを着用。アクセサリーには、ゴールドのイヤリングとオーバーサイズのサングラス、細身の腕時計を合わせた。コーデの中で一際目を引く鮮やかな赤いヒールは、「ジャックムス(JACQUEMUS)」のスリングバックパンプスだ。
「サ・ス・フィ」
「サ・ス・フィ(SA SU PHI)」の艶やかなライトブルーのスーツを着用。
「グッチ」
「ガブリエラ ハースト」の“マヌエラ”スカートを着用し、「ブライオニー・レイモンド」の“スリム スローン ダイヤモンドリング”を合わせた。 シューズは、ビンテージの「グッチ(GUCCI)」のプラットホームパンプス。オレンジとコニャックブラウンの色合いの柔らかいナッパレザーを使用している。
特徴的なオフショルダーがデザインされたボリュームのある赤いドレスを着用した。
「ブリオニーレイモンド」
「ブリオニーレイモンド(BRIONY RAYMOND)」の煌びやかな“ジャンボスローンシークレットダイヤモンドフープ”と“スリムスローンダイヤモンドリング”を身につけた。
エミリー・ブラント
「ジャン ポール ゴルチエ」
エミリー・ブラントは、マドンナ(Madonna)をオマージュした衣装で姿を見せた。「ジャン ポール ゴルチエ」のピンストライプのコルセットとパンツ、「ウィーダーホーフト(WIEDERHOEFT)」のビスチェ、「ディオール(DIOR)」のシャツとバッグ、サングラスでコーデを組み、「ブランドン ブラックウッド(BRANDON BLACKWOOD)」の“パロマ ヒール”で仕上げた。このルックは、マドンナの2012年の「MDNAツアー」を彷ふつとさせた。また、ブラントは前作でもピンストライプスーツを着用し、同じく「ディオール」のバッグとサングラスを合わせていた。
「ジャンヴィト ロッシ」
イタリアのシューズブランド「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」のオックスフォードシューズを着用した。同アイテムは、1990年代に人気を集めた厚みのあるチャンキーヒールで、快適な履き心地とともにパワフルな印象を演出する1足。ブラントは、光沢のある靴にタイツとソックスを合わせて、異なる素材を融合させた。トップスは、「コーチ」のオーダーメード手編みセーターを着用しサテンのミニスカートを組み合わせた。この日はプラチナブロンドの新しいヘアスタイルを初披露し、サングラスは、「ディオール」の“ディオールパシフィック B1U”を身につけた。
シモーヌ・アシュリー
「モンセ」
シモーヌ・アシュリーは、靴下とヒールを合わせた、プレッピーなスクールガール風のスタイリングで登場。オペークブラックの膝下丈の靴下に、ストラップのついた黒のパテントレザーのポインテッドトゥパンプスを合わせた。黒のハーネスのストラップが肩についたドレスは「モンセ(MONSE)」のもので、1960年代のSF映画に着想を得たUFOが描かれていた。
スタンリー・トゥッチ
ハイディ・クルム
「クリスチャン ルブタン」
ハイディ・クルム(Heidi Klum)は、「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のペニーローファーを着用し、「マリア ルーシア ホーハン(MARIA LUCIA HOHAN)」のドレープが効いた鮮やかなドレスを合わせて登場した。シューズには、クロコダイルのエンボス加工をレザーに施し、同系色の裏地とグラフィカルなトップステッチがデザインされている。タン部分には同ブランドのロゴが入ったゴールド調のコインが装飾されている。
待望の続編
2006年に公開された「プラダを着た悪魔」は、ローレン・ワイズバーガー(Lauren Weisberger)の03年の同名小説を原作としている。読者、デザイナー、ファッションクリエイティブに携わる人々の参考になるアイコニックなスタイルを確立し、ファッション界に多大な影響を与えた。衣装はパトリシア・フィールド(Patricia Field)が手掛け、ファッション業界の魅力的な世界を描いてハイファッションへの関心を広めたと同時に、「プラダ」や「ヴェルサーチェ(VERSACE)」などのラグジュアリーブランドの人気も再燃させた。
26年5月に公開予定の続編は、メリル・ストリープ(Meryl Streep)がミランダ・プリーストリー(Miranda Priestly)役、エミリー・ブラント(Emily Blunt)がエミリー・チャールトン(Emily Charlton)役、スタンリー・トゥッチ(Stanley Tucci)がナイジェル(Nigel)役としてそれぞれ再登場する。新キャストには、ルーシー・リュー(Lucy Liu)、ジャスティン・セロー(Justin Theroux)、B・J・ノヴァク(B.J. Novak)、ポーリーヌ・シャラメ(Pauline Chalamet)、シモーヌ・アシュリー(Simone Ashley)、ヘレン・J・シェン(Helen J. Shen)、コンラッド・リカモラ(Conrad Ricamora)が加わる。監督は前作と同じくフランクル(Frankel)が務める。