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アダストリア「ローリーズファーム」“カワイイ”コンセプトに刷新、5月以降好調 今秋ユニセックスラインを発売

アダストリアは2025年秋、基幹4ブランドの一角である「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」で、「ジェンダーミックスのユニセックスライン」として“エルエフエムユー(LFM(U))”を立ち上げる。「ローリーズファーム」一部店舗と同社の公式EC「アンドエスティ(and ST)」で販売予定で、ルミネエスト新宿では9月18日から期間限定店を運営する。「アンドエスティ」では一部商品の先行予約を開始している。

24年9月に、ベイフロー営業部部長だった中西亮太氏がローリーズファーム営業部部長に就任して以降、改めてブランドコンセプトを「かわいい、かっこいい、かしこいといったイメージを内包する“カワイイ”」に設定。前年踏襲品を減らすと共に、ECのスタイリング画像などもコンセプトを体現するよう、モデル選定を含めてより大人っぽいムードに改めてきた。その結果、今春夏は「5月以降売り上げが特に上向いており、25年3〜8月期は、同期間として過去最高売り上げを狙えるペースで進行している」と中西部長。具体的には、シアーシャツ(5500円)やショートスリーブジャケット(7700円)などが売れている。

新ラインの“エルエフエムユー”は、大型店用のMDとして、好調なキッズウエアと共に過去5年運営してきたメンズライン“ローリーズファーム メン”に代えて展開する。「メンズとして運営してきたが、購入者の7割が女性客」であり、坪効率も上がらなかったため、ユニセックスの“エルエフエムユー”に刷新する。鮮やかな色バリエーションや、ストリート感のあるゆったりとしたサイズやシルエットを取り入れて、男女ともに着られるよう意識。ファーストシーズンはレターロゴを刺しゅうで取り入れたスエットなど、カレッジやトラッドのムードを打ち出す。パッケージに入れて販売するスエットフーディーは8800円、スエットパンツは7700円

1992年に出店開始した「ローリーズファーム」は、ポイント(現アダストリア)が品ぞろえ型専門店からオリジナルブランド型ビジネスへと舵を切ったきっかけとなったブランド。売上規模で長らく「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ニコアンド(NIKO AND…)」に次ぐアダストリア3番手だったが、25年2月期に「スタディオクリップ(STUDIO CLIP)」に抜かれて4番手に後退した。25年2月期売上高は前期比1.5%増の227億3800万円。

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