ビューティ
特集 サステナブルビューティーー農業と化粧品産業 第3回 / 全12回

アルビオンの“高級化粧品”は畑から 白神山地もワイン作りもすべては“化粧品価値”のために

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地方創生

秋田県・藤里町、世界自然遺産・白神山地の麓に、アルビオンは「白神研究所」を構えている。周辺には自社の農園、蒸留所や醸造所、ブドウ園までもが点在し、地域全体で薬用植物やワイン用ブドウなど約40種を自社栽培。原料開発から抽出までを担う体制を築いている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月26日号付録「WWDBEAUTY」から抜粋・加筆しています)

アルビオン

地図

農地住所:秋田県山本郡藤里町粕毛字清水岱5-9
農地面積:11万㎡
栽培品種:ヨモギ、ウイキョウ、アオジソ、夢彩花、ヤマ・ソービニオン、シャルドネ、ピノ・ノワールなど
展開ブランド:アルビオン(ALBION)」「イグニス(IGNIS)」「エレガンス(ELEGANCE)」など

拠点選びのきっかけは、“水”だった。加熱殺菌を必要としない超軟水「白神山水」(硬度19)は、金属イオンをほとんど含まず、乳化を妨げにくい。「この水を使いたい」という想いから、白神山地を拠点とした原料開発がスタートした。

現在、「白神研究所」ではヨモギ、アオジソ、シャクヤクの夢彩花など約12種を原料用に栽培。どの部位を使い、どう抽出するかまで自社で設計できる強みを生かし、2019年には抽出工程も内製化。クロユリなどの希少植物には細胞培養技術を用い、自然への負荷を抑えながら、高付加価値な原料創出にも挑戦している。

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