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特集 サステナブルビューティーー農業と化粧品産業 第8回 / 全12回

地域法人無茶々園がかんきつの町で“むちゃ”から生まれた循環型社会を確立

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環境保全

愛媛県明浜町に拠点を構える地域法人無茶々園(以下、無茶々園)は、1974年に無農薬農業への挑戦を開始してから、2024年に50周年を迎えた。「むちゃかもしれないが、むちゃくちゃに頑張ろう」という意志から名付けられたこの団体は、食料生産の枠を超え、福祉やエネルギー、地域創生までを包括する「運動体」へと進化を遂げている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月26日号付録「WWDBEAUTY」から抜粋・加筆しています)

地域法人無茶々園

地図

農地住所:愛媛県西予市明浜町狩浜2-1350 旧狩江小学校2階
農地面積:168ha
栽培品種:ミカン、レモンなど
展開ブランド:「ヤエトコ」「乾燥野菜」シリーズなど

無農薬栽培に活路を見いだしたきっかけは、1970年代のかんきつ価格暴落だった。生き残りをかけ差別化が必要と無農薬栽培に乗り出したものの、団塊世代の農家の大半が無謀な取り組みと取り合わなかった。数人の農家によって伊予柑から始まった挑戦は、病害虫や無農薬のかんきつが売れないという現実と向き合いながらも、「化学肥料や農薬に頼らない農業」を実現した。

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