「WWDJAPAN」5月26日号は「地域文化から生まれる新しい経済循環」と題し、日本の多様な繊維産地における地域文化の活用やそこから生まれる新しいビジネスの可能性を探ります。
今、海外のラグジュアリーブランドを中心に日本の技法や技術が高く評価されており、新たなビジネスチャンスになっています。冒頭はLVMH メティエ ダールの日本支部の盛岡笑奈ディレクターがラグジュアリーブランドと産地の共生モデルについて日本での取り組みについて語ります。
人材不足が深刻な日本の繊維産地ですが観光の振興や地域活性化につながり、経済効果を生む可能性があります。特集前半は日本各地に残る地域文化を掘り下げ、地域に還元するビジネスモデルを築いた島根県大田市の石見銀山群言堂グループや福岡県八女市のうなぎの寝床のキーマンの言葉からそのビジネスモデルを分解し、繊維産地での活用法方法を提案します。後半は日本の繊維産地で立ち上がったリーダーたちにフォーカス。企業連携による産地ブランディング、DXや国際認証取得、観光との連携など多様な手法を紹介し、産業を資源に地域文化を盛り上げる方法を考えます。
個別の記事では、ブライダルジュエリーを巡る名門ジュエラーの新しい勢力図をフォーカス。かつては「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「カルティエ(CARTIER)」「ブルガリ(BVLGARI)」が3強だったのが、今では「ブシュロン(BOUCHERON)」「ショーメ(CHAUMET)」なども台頭し、まさに戦国時代のような様相になっており、その背景をブライダルジュエリー分野の2強である伊勢丹新宿店と阪急うめだ本店のバイヤーに直撃しています。
「WWDJAPAN」の裏表紙定番企画「ファッション&ビューティ パトロール」では、なんとセクシー女優のみが在籍する六本木のキャバクラ「レッドドラゴン」に潜入。仕掛け人に直撃しています。
(COVER CREDIT)
PHOTO:MASANORI KANESHITA
ART DIRECTION & DESIGN:RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN:CHIGE (GWISUB JUNG)
農業=化粧品? 美は土から生まれるか
ビューティ付録は毎年恒例のサステナブルビューティ特集です。今年は化粧品メーカーによる“農業”への参入に焦点を当てました。化粧品業界が抱える原料のトレーサビリティー確保や安定供給、為替による価格変動、人材難といった課題を打破するヒントが農業にあるのではないと仮説を立て取材を進めました。見えてきたのは農家の高齢化や後継者不足、収益性の低さなどの一次産業共通の課題。その中でも化粧品メーカーが農業に参入することで、わずかな“光”が生まれている状況を「地方創生」「環境保全」「トレーサビリティー」「価値機会の創出」の4つの視点からひもといています。
定例連載の「マーケットリポート」は、3月に大規模改装を実施し過去最高の単月売り上げを更新した「アットコスメトーキョー」と、全国28店舗を展開するセミセルフ型ショップ「フルーツギャザリング」の2〜4月の商況を掲載。化粧品メーカーの研究員を紹介する「ビューティリサーチャー」は、富士フイルムのスキンケアブランド「アスタリフト(ASTALIFT)」を担当する研究マネージャーが同社の技術的優位性などを語っています。
(WWDBEAUTY COVER CREDIT)
ART DIRECTION & DESIGN : RYO TOMIZUKA
PHOTO:OSAMI WATANABE
COVER REELS DESIGN:CHIGE(GWISUB JUNG)