ファッション

「ジェイラル × ゴールドウイン」 未来に投資する新素材コラボが登場

ゴールドウイン,Goldwin,ジェイラル,_J.L-A.L_

「ゴールドウイン(GOLDWIN)」が、ロンドン発の気鋭ブランド「ジェイラル(_J.L-A.L_)」とのコラボコレクション第2弾を11月14日に発売した。「ジェイラル」は、建築的かつ革新的なプロダクトで注目を集めるデザイナー、ジャン=リュック・アンブリッジ(Jean-Luc Ambridge)が率いるブランド。テクノロジーの活用やサステナビリティへの意識、独自の造形アプローチでヨーロッパ市場を中心に存在感を高めている。2022年にジャン=リュックが「ゴールドウイン ゼロ(GOLDWIN 0)」のデザイナーとして参加した経緯もあり、今回のコラボレーションでは両者が培ってきた機能性とデザイン性への哲学がクロス。70年以上にわたる技術的蓄積と革新的新素材が合わさったこれまでにない独創的なラインアップが実現している。

目玉は新素材融合の
ボアフリースジャケット

コレクションの主役となるのは、環境に配慮した新素材2つが融合したボアフリース素材を用いたジャケット。スパイバー社が開発したプロテイン繊維素材「ブリュード・プロテインファイバー(Brewed Protein fiber、以下BPファイバー)」とシルクを使用したファーと、石油等を使わない植物由来バイオマスプラスチック「プラックス(PlaX)」のベースを組み合わせ、滑らかな風合いを持ちながら環境への悪影響を大幅に軽減する見込みのあるアイテムとなっている。独創的なパネル構造のデザインには、シンフラックス(Synflux)社とゴールドウイン社の共同プロジェクトである「シングリッド(SYN-GRID)」のシステムを採用し、3D技術を用いて製造過程で出る廃棄生地を50%削減した。ミニマルながらもモード感が際立つルックは、徹底した環境配慮を主張するプロダクトでもある。

新素材に着目した
コレクションムービーも発表


商品展開と同時に、新素材、新製法によって作られたコレクションのデザイン性と哲学を反映したムービーも発表された。BPファイバーが合成されていく過程やシングリッドによるパターンメイキングの様子を近未来的に表現し、フリースジャケットを中心としたコレクションの世界観を表現している。ファッション面においても、リアルクローズでありながらモードな表情は一般的なアウトドアブランドの印象をいい意味で裏切り、タウンユースでの着こなしを想起させる。

ダウンジャケットは
最新素材と現代的シルエット

もう一つのアウター、ダウンジャケットの表地には「パーテックス・カンタム・ダイヤモンド・ヒューズ・ナイロン(Pertex Quantum Diamond Fuse Nylon)」を全面に採用し、軽量かつ優れた耐久性及び耐摩耗性、はっ水性を持つ。ここでも「ジェイラル」の独創的なパターンメイキングは発揮されており、表面のステッチや生地の切り替え部分のラインが途中で消えていく、という斬新な縫製によって構成されている。ミニマルな袖口、フード周りのシャーリングなどテクニカルアパレルの技術の粋(すい)を詰め込んだ一着は、街でもアウトドアでも映える現代的なシルエットを持つ機能と美しさを兼ね備えたハイエンドダウンに仕上がっている。

Tシャツとパンツも
随所に“らしさ”を注入

コレクションの中ではエントリーモデルに位置するTシャツ、パンツにも両ブランドらしい工夫が詰まっている。ドロップショルダーのシルエットが特徴的なドルマンスリーブTシャツは、コットンとBPファイバーを混紡した天竺素材の生地を使用したしなやかな着心地が特徴。カーゴパンツは伸縮性に富むポリエステルソフトシェルを使用。切り替えとつながったフラップなどの特徴的なデザインは、ジャン=リュックが関わった「ゴールドウイン ゼロ」のパンツからインスパイアされたもの。テクニカルな仕立て、素材とデザイナーの偏愛するデザインが融合した、彼のイズムを体現した一本となっている。

今回のコラボコレクションは、デザイン面のみでデザイナーが関与するだけに留まらず、新素材、新技術を用いて「ゴールドウイン」と「ジェイラル」がアウトドアウエアの未来に対して一石を投じるものだ。環境への配慮と新しいデザインの可能性を示したこのプロダクト群は、これから生産されるアウトドアウエアの新しい指標となり得るものなのかもしれない。

問い合わせ先
ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
0120-307-560