新しいテクノロジーの導入には慎重、ゆえに遅れを取りがちなイメージがある大手ファッション企業。しかし各社で今、企画やデザインといった事業の中枢領域にもAIが入り込み、一般社員の業務レベルでも生成AIの活用が着実に浸透している。余剰業務を削ぎ落としながら、人が担うべき「想像・判断・決定」へエネルギーを集中させる。そんな“人の力”を最大化するAI活用が、次の競争力の源泉になるのは間違いない。(この記事は「WWDJAPAN」2025年12月1日号からの抜粋です)
AIエージェントの代替で
作業時間は半分以下に
ワールドは生成AIプラットフォーム「メゾンAI(Maison AI)」を導入し、業務フローの刷新を進めている。メゾンAIはワールドの完全子会社であるオープンファッションが開発・提供するファッション特化型の生成AIプラットフォームだ。「チャットGPT(ChatGPT)」「ジェミニ(Gemini)」など複数の生成AIモデルによるチャット、AIエージェントの作成・共有、画像生成など幅広い用途に対応する。
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