
デザイナー交代や新陳代謝が進む中、新世代の価値観に即した男性性を再考する流れが加速している。今季特に印象的だったのは、ウィメンズウエアとのつながりを生かしながら、メンズウエアに「繊細さ」や「もろさ」を取り入れたクリエイション。また、近年のウィメンズ同様、個性や多面性をたたえる提案も広がっている。伝統的な「男らしさ」にとらわれず、より自由な発想で多様な男性のあり方を示すコレクションをひもとく。(この記事は「WWDJAPAN」2026年7月6日号からの抜粋です)
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」
肌に溶け合う素材が
夢のひとときへと誘う
ジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)は、現実と夢想が溶け合うマラルメ(Stephane Mallarme)の詩を着想源に、束の間の夢心地を親密な官能性で描いた。肌に寄り添うように薄いベージュのフード付きトレンチコートから始まり、シルクやビスコース素材、素肌がのぞく深いネックラインのトップスや短いショーツで女性服のような艶っぽさを表現。カラーパレットは肌の色に溶け合うようなアースカラーを多用し、イエローやミントなど柔らかな色彩が夢の風景を思わせた。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
