「WWDJAPAN」チームが海外の現地取材で見いだした2025-26年秋冬メンズのトレンドを、国内外の有力店バイヤー6人が小売り視点で正直に10点満点で採点する。各店の消費者の購買動向もそれぞれで、トレンドとして継続している“ひとひねり加えた日常着”の解釈もさまざま。記者が落ち込みそうになるほどの辛口コメントにも注目だ。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月3日号からの抜粋です)
■参加バイヤー
・小石川昌弘/阪急メンズ大阪・東京 バイヤー
・内山省治/ユナイテッドアローズ ブランドディレクター
・鈴木浩矢/インターナショナルギャラリー ビームス メンズディレクター
・浅野康行/リステア メンズバイヤー
・大澤錬/ミッドウエスト バイヤー・プレス
・ラファエル・ドレイ/プランタン百貨店 メンズ・バイイング・マネージャー
※各バイヤーに、「10=絶対売れると期待する今季のイチオシで、買い付けも非常に注力した」〜「1=売れないだろうから自店では扱わない」の10段階で評価を依頼し、集計した。掲載している写真は「WWDJAPAN」編集部が選定しており、バイヤーの回答内容との関連性はない
エレベーテッド・デイウエア
1 / 6
「オーラリー(AURALEE)」や「シュタイン(SSSTEIN)」は日常着に洗練さをプラスした提案で、エレガンスを保ちつつ、リラックスしたムードは今後も主流。ドレスとカジュアルの境界線が曖昧な着こなしは今後も継続しそう。
国内ではすでにこのスタイルを楽しんでいる方々を多く見かけるため、さらに広がっていくと感じている。
テーラードを着崩すのはまさに気分のド真ん中。どこかを少しだけ上品にまとめると、色気とクリーンな雰囲気、リラックス感が共存しそう。例えば、リラックスしたジャケットの足元はレザーシューズだったり、スニーカーであれば体にフィットするアイテムを取り入れたり。
ビッグトレンドなき今、以前にも増して「いかに普通か」という点が受けている印象。誰でも気どらずに着こなすことができ、購入しやすい価格帯でありながら、ディテールや素材感、カラーで与えるちょっとした変化が購入につながりそう。
まさに、今の気分を象徴するスタイル。特にクラシックなジャケットやコートの中にパーカを合わせるスタイルは若者を中心に多い。ジャケットの着こなしはさまざまで、モードなアイテムにカジュアル感を加え、リラックスしたスタイルにまとめるのがトレンドだ。
メンズバイヤーは、さまざまなスタイルに合わせることができる、多用途で、長持ちし、品質の良さが目に見えて分かるアイテムを常に求めている。今季はこれまで以上に、ツイストしたアイテムや色の意外な組み合わせなど、ユニークな日常着でその見た目を高めようとする試みに共感した。
イントゥ・ザ・ワイルド
1 / 6
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。