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LVMHの2015年度売上高は4兆6363億円 新興国経済の足取り重く

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンの2015年度12月期の売上高は前年比116%の356億6400万ユーロ(約4兆6363億円)、営業利益が同116%の66億500万ユーロ(約8586億円)、純利益が同63%の35億7300万ユーロ(約4644億円)だった。なお、純利益は前年のエルメス株の売却益の影響を除けば同120%と2ケタ増益を確保した。

2月2日の大引け後、パリ本社で行われた決算発表でベルナール・アルノーLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン会長兼最高経営責任者は「最悪の事態に備えるには長期的には楽観的に、短期的には悲観的になることだ。今年度はユーロ安の恩恵もあったが、BRICs経済の混乱、中国経済の減速、原油価格の低迷による打撃を受けた」と話した。

事業別の売上高ではワイン&スピリッツが前年比116%の46億300万ユーロ(約5983億円)、ファッション&レザーグッズが同114%の123億6900万ユーロ(約1兆6079億円)、パフューム&コスメティックスが同115%の45億1700万ユーロ(約5872億円)、ウォッチ&ジュエリーが同119%の33億800万ユーロ(約4300億円)、セレクティブ・リテーリングが同118%の112億3300万ユーロ(約1兆4602億円)だった。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2ケタ増収となり、12月には記録的な売り上げを達成した他、「フェンディ(FENDI)」も前年比120%以上となる記録的な成長を遂げた。

日本を除くアジア地域の売上高成長率は、香港とマカオの観光客減により前年比95%となったものの、代わりに日本を訪れる中国人観光客が増え日本では同113%となった。なお、ヨーロッパでは同110%、北米では同109%だった。アルノーは香港の「ルイ・ヴィトン」の店舗閉鎖の可能性を退け、今年度同地域の2大旗艦店をリニューアルする考えを明かしている。

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