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メンズの発表で「エトロ」の全貌明らかに 44歳のデザイナーは、「まだ進化できる」と自信

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 昨年6月に「エトロ(ETRO)」の新クリエイティブ・ディレクターに就任したマルコ・デ・ヴィンチェンツォ(MARCO DE VINCENZO)が、その手腕を本格的に発揮し始めた。9月の2023年春夏ウィメンズ・コレクションでは現職就任から間もなかったにも関わらず、これまでになかった若さや親しみやすさ、シンプルさを打ち出し、新たな可能性を提示。11月に発表した23年プレフォール・コレクションでは、上質な素材とクリーンなシルエットを骨子とする、今後のデザイン哲学を垣間見せた。23-24年秋冬メンズのファッションショーの直前、アトリエで話を聞いた。

 23-24年秋冬のメンズコレクションでは、「エトロ」のアーカイブにインスピレーションを得た、プリントや織りで表現した大胆な柄使いが際立った。「ブランドの代名詞にしたい。提案すれば、必ずファンの心が掴める素材だから」と捉えるベルベットで作るスーツなどのマニッシュなアイテムにも、タペストリーのような色柄の素材を組み合わせる。また、マルコが子どもの頃に大切にしていたブランケットから着想を得た、幾何学模様のロングコートも披露した。柔らかなウールや肌触りの良いニットで作るコクーンシルエットのコートは、快適な着心地。個性的な柄やフレアのシルエットは、テキスタイルメーカーとして創業したばかりの1970年代の雰囲気を醸し出している(エトロ社の創業は1968年)。タータンチェックのスーツやパンツも発表した。エトロ社のタータンチェックには長い歴史があり、かつては世界の有名ブランドに向けて販売していたという。

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