ファッション

「ルイ・ヴィトン」次期会長兼CEOに決定!「ディオール」会長兼CEOが語る、“カオスを受け入れる”経営哲学

有料会員限定記事

 2018年2月からクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)を率いるピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)会長兼最高経営責任者(CEO)は、創業者の起業家精神と大胆さを受け継ぎ、「ディオール(DIOR)」を業界の羨望の的になるような成長軌道に乗せた。そして4年間の任期を経て、2月1日付でルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)会長兼CEOに就任することが発表された。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)最大のブランドのかじ取りを担うことになる敏腕ビジネスパーソンの経営哲学や信条とは? (この記事はWWDジャパン2023年1月16日号からの抜粋に加筆をしています)

 「リスクを冒さなければ、成果は得られない。私はよく『全てがコントロールできているなら、それは十分なスピードを出していないからだ』と自分のチームに伝えている」と明かすベッカーリ会長兼CEOにとって、「ディオール」の2022年は、その“やるからには思い切りやる”という信条を象徴する1年となった。

 まず3月には、2年以上に及ぶ大規模な改装を経て、モンテーニュ通りのパリ本店をリニューアルオープン。ブティックだけでなく、オートクチュールとジュエリーのアトリエや、広大なギャラリー、レストラン、カフェ、庭園、VIP顧客向けのスイートルームなどを備え、メゾンの世界観を多面的に表現した1万㎡の複合施設を完成させた。現在、同店には毎日5000人が訪れ、ギャラリーは2カ月先まで予約が一杯だという。また、ギャラリーはブティックとは別のエントランスがあるにもかかわらず、来場者の多くは展示を見た後にブティックへと向かう。これについては、ギャラリーの来場者がショップの顧客と同じになるとは予想していなかったというが、「驚いたことに、パリの他の美術館と同様にギャラリーが休館する火曜日は、私たちのビジネスが落ち込むと気づいた。人々は『ディオール』の歴史を目にして、展示品にインスピレーションを受け、伝説の一部を持ち帰るために店舗を訪れるのだと思う」と話す。また、スイートルームはセレブリティーやビジネス界の大物にも人気で、「2泊ほどして、夜にショッピングを楽しんだり、友人を招いたりしている。そんな体験は素晴らしいものだ」と明かす。

 そして、パリ・ファッション・ウイークでの年6回のショーに加え、5月には米ロサンゼルスで23年スプリング メンズ・カプセル・コレクションを、6月にはスペイン・セビリアで23年クルーズ・コレクションとイタリア・シチリア島で新作ハイジュエリー・コレクションを、12月にはエジプト・カイロで23年フォール メンズ・コレクションを発表。ホリデーシーズンに向けては英ロンドンの老舗百貨店ハロッズ(HARROD’S)と壮大なコラボレーションを実現し、年の暮れには東京都現代美術館で「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展をスタートさせた。
 

この続きを読むには…
残り2605⽂字, 画像5枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

42ブランドが推す秋冬スタイルから見るメンズリアルトレンド 広がる“グランパコア”

「WWDJAPAN」2024年6月17日号は、“グランパコア”というキーワードを軸に、メンズのリアルトレンドを特集します。“おじいちゃんの着古した服を借りてきた”ようなスタイルの“グランパコア”が今、どのように広がっているのか。セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材を通して背景を考察するほか、各ブランドの24-25年秋冬の推しスタイルを通して見えてくるリアルなトレンドを紹介します。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。