ファッション

「ディオール」と「ジョーダン ブランド」のスニーカーに500万人がエントリー

 「ディオール(DIOR)」がナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とコラボしたスニーカー“エア ジョーダン 1 OG ディオール(AIR JORDAN 1 OG DIOR)”に、約500万人からの購入資格申請があったことをピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=クリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)社長兼最高経営責任者(CEO)が明らかにした。この人数はアイルランドやニュージーランドの総人口に匹敵する勢いだ。

 ベッカーリCEOによると、生産された1万3000足のスニーカーのうち5000足は、「ディオール」から直接オファーを受けた同ブランドの上顧客に提供されるという。残りの8000足がそのほかの顧客に向けて販売されることになるが、「ディオール」は6月25日に専用サイトを開設し、9時間にわたって購入希望者のエントリーを受け付けた。エントリーは先着順で、ローカットモデルは2000ドル(約21万円)、ハイカットモデルは2200ドル(約24万円)で販売された。

 購入希望者はモデルとサイズ、受け取り希望店舗を選択。エントリーは1足分の購入資格に対して1回のみ可能としていた。なお中国市場では別途、SNSのウィーチャット(微信、WeChat)に設けたプログラムを通じてエントリーが行われた。なお、エントリーおよび予約販売はすでに終了している。

 今年発売されるスニーカーの中で最も注目度の高い「ディオール」と“エア ジョーダン”のコラボレーションは、2019年12月にマイアミで行われた「ディオール」20年プレ・フォール・コレクションのショー内で発表された。発売は当初、今年3月に予定されていたが、新型コロナウイルスのパンデミックにより延期となっていた。

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)「ディオール」メンズ アーティスティック ディレクターは“エア ジョーダン”のコレクターとしても知られており、40足以上を保有しているという。またナイキにとっては、今回のコラボレーションが“ラグジュアリー・ストリートウエア”市場参入への足掛かりとなるだろう。

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