ファッション

「プラダ」が初のファインジュエリー、“エターナル・ゴールド”を発売 認証済みリサイクルゴールドを100%使用

 「プラダ(PRADA)」はこのほど、ブランド初となるファインジュエリー、“エターナル・ゴールド(Eternal Gold)”を発売した。これを記念して行われるキャンペーンには、詩人でアクティビストのアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)、俳優兼モデルのマヤ・ホーク(Maya Hawke)、韓国の歌手チョン・ソミ(Jeon Somi)を起用。撮影はフォトグラファーのデイビッド・シムズ(David Sims)が手掛けた。

 本ラインのジュエリーには、「責任ある宝飾品業のための協議会(Responsible Jewellery Council)」によるCoC認証(Chain of Custody、サプライチェーン全体で責任ある方法で供給される貴金属)を得たリサイクルゴールドが100%使用されている。ロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)=プラダCSR部門ヘッドによれば、これはグローバルなラグジュアリーブランドで初めてのことだと言う。同氏は、「当社で使用しているリサイクルゴールドは、全て適格なリサイクル資源から抽出されている。また、人権、労働者の安全、環境への影響、企業倫理など、あらゆる面で業界最高の基準を満たしているサプライヤーとのみ提携している」と語った。

 “エターナル・ゴールド”ラインは、「プラダ」のシグネチャーである三角のロゴが随所にあしらわれた48ピースを用意。そのうち10ピースはオーダーメイドとなっている。価格は最高で6万ドル(約870万円)ほど。欧州、米国、アラブ首長国連邦、クウェート、中国、日本、韓国にある「プラダ」の一部店舗で12日から販売しており、17日からは公式オンラインストアでも取り扱う。

 プラダ グループは2021年4月、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)と共に、オーラ ブロックチェーン コンソーシアム(Aura Blockchain Consortium)を設立している。これは世界中のラグジュアリーブランドが共通のブロックチェーン上にデータを記録することで、顧客にいっそうの透明性や追跡性を提供することを目的としたもので、現在は「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTBグループとメルセデス・ベンツ(MERCEDES BENZ)も加盟している。“エターナル・ゴールド”ラインのジュエリーのデータは、このオーラ ブロックチェーン コンソーシアム上に記録されているため、購入者は原材料の調達から販売に至るまでの履歴や商品の真正性(真贋)などを確認できるという。

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