ファッション

「フミエ タナカ」平和への祈り、27歳「ダイリク」の大舞台 ”服を着る喜び”に溢れ、活気づく東京【東京コレクション2022-23秋冬リポート】

有料会員限定記事

 3月14〜19日に、「楽天 ファッションウィーク東京(以下、東コレ)」が行われた。世界情勢が不安定な中、参加ブランドはファッションの醍醐味である”着る喜び”をそれぞれのショーで示し、逆境に屈しない力強いクリエイションを見せた。

 今シーズンのハイライトのひとつが、田中文江による「フミエ タナカ」だ。ブランド名変更後の初のショーで、得意とするエレガンスな軸に、エキゾチックやアウトドア、ロマンチックなフリルドレスまで、幅広いテイストをミックスした。フィナーレでは一筋の光が差し込む中、モデルが集合し、大きな輪となって空を見上げた。「ショーが開催できたこの一瞬の幸せをかみ締めて、日々の感謝を伝えたかった」(田中デザイナー)。平和への祈りをささげ、希望を与える演出に、割れんばかりの拍手が起こった。(この記事はWWDジャパン2022年4月11日号からの抜粋です)

 27歳の岡本大陸による「ダイリク」は、「東京ファッションアワード」受賞により念願のショーを実現。毎シーズン映画に着想してコレクションを制作する同ブランドは、撮影スタジオのような空間を作った。大阪や韓国など、自身のルーツと好きなものを凝縮し、見る人にファッションにのめり込んだころを思い出させるような、エモーショナルなショーを成功させた。

この続きを読むには…
残り604⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。