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LVMHがバーチャルアンバサダーを発表 6月開催のテックカンファレンスと「イノベーションアワード」のため

 LVMH モエ ヘネシー·ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、6月15~18日に開催予定のテックカンファレンス、ビバ・テクノロジー(Viva Technology)のためにバーチャルアンバサダーを発表した。

 ブルーグレーの目で、前髪にハイライトを入れたブラウンのウェーブヘアが特徴の女性アバターは、バーチャルアンバサダーとして、LVMHが主催する第6回「LVMHイノベーションアワード(LVMH Innovation Award)」への応募を呼びかけるキャンペーンのビジュアルに登場している。今年は過去最高の応募数となる950以上のスタートアップ企業から応募があったという。

 アバターの名前はまだ決まっていないが、ビバ・テクノロジーでLVMHとその傘下の75ブランドのイノベーション、テクノロジー、デジタル関連のトピックについてプレゼンテーションを行う予定だ。ビバ・テクノロジーはオンラインとリアルで開催し、1500以上の出展者が参加する。パリのポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市(Porte de Versailles exhibition center)がリアルイベントの会場となる。

 ベルナール·アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)は2021年の決算発表会でメタバースへの進出に慎重な姿勢を見せていたが、LVMHはデジタル空間とその関連テクノロジーにまつわる取り組みは以前から行ってきた。21年にはコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)とプラダ グループ(PRADA GROUP)と共同で、ラグジュアリーアイテムのトレーサビリティーと鑑定の証明になるブロックチェーンコンソーシアム「アウラ(AURA)」を設立。傘下の「ルイ・ヴィトン」は16年春の広告キャンペーンのビジュアルにゲーム「ファイナルファンタジー(Final Fantasy)」のキャラクター、ライトニング(Lightning)を起用。さらに19年にはオンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」の運営企業ライアットゲームズ(RIOT GAMES)と提携し、ゲーム内のスキンを提供したほか、大会の優勝カップ専用トランクを制作するといった取り組みをしていた。

 LVMHは20年にイアン・ロジャーズ(Ian Rogers)前チーフ・デジタル・オフィサーが退任して以来、デジタルとイノベーション分野を担う幹部が欠けていたが、1月に元セフォラ(SEPHORA)幹部のネリー・メンサ(Nelly Mensah)をクリプトとメタバース関連の担当としてデジタル・イノベーション・バイス・プレジデントに任命している。

 「LVMHイノベーションアワード」は、オムニチャネル&リテール、メディア&ブランド認知、3D/バーチャル製品体験&メタバース、オペレーション&マニュファクチャリングの卓越性、社員体験&企業の社会的責任、持続可能性の6つの部門からなり、候補者はその技術や作品をメタバース、3Dまたはバーチャルで体験できる形で展示することが求められている。

 同アワードの選考に残った企業はLVMHと傘下ブランドと協業する機会が与えられるほか、各部門賞を獲得した企業はビバ・テクノロジー期間中に開催される授賞式で表彰される。また、データ・AI関連において卓越した技術を提案したスタートアップ企業には特別賞が授与される。最優秀賞は各部門賞と特別賞を受賞した企業の中から選ばれる予定だ。

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