2022年春夏シーズンのテキスタイルのトレンドは、ポストコロナを見据えた新しい世界への期待や希望。力強い光沢、春夏にあえて原色カラーを多用したデジタルプリント、行き過ぎたデジタルやテクノロジーの反動に警鐘をならす天然素材やナチュラルテイストなどが印象的だ。こうしたトレンドを横断し、一層強く求められているのがサーキュラーデザインやリサイクル素材、トレーサビリティなどのサステナビリティになる。テキスタイルデザイナーの梶原加奈子氏のコンセプトをベースに、パリの「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION)」、ミラノの「ミラノウニカ(MILANO UNICA)」の出展企業のテキスタイルとともに紹介する。
【TREND1】POWER OF SHINY
bissentino PHOTO : YOHEI KICHIRAKU
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デジタルプリントと強めの光沢の2つがこのカテゴリーの特徴だ。反射の強い泊加工やラメ糸を使用したツイードなどで、キラキラと煌めく光沢を演出。一方のデジタルプリントではデジタルならではの複雑な柄や原色系で彩度が強めの多色使い。いずれも見た目の印象の力強さで、コロナ後の未来を指し示す。
【TREND2】HEALING TOUCH
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デジタルや光沢と対極をなすのが、アースカラーを中心に薄く柔らかく、テキスタイルの表面を毛羽立たせたソフトタッチの、これら商品群。糸自体をフィブリル(毛羽立ち)化させたり、極薄のパイルやベルベット、人工スエード、軽めのブリーチ(脱色)加工で色使いに優しさを加えたりする。体にまとわりつくようななめらかさが官能性を引き立たせる。
【TREND3】TEXTURE TRANSLUCENT
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春夏の王道を行く、薄く軽やかでペールトーンが揃った素材群。生地の表面に細かなシボを作るシアサッカーやさざ波のような凹凸のあるリップル、透けるような極薄の生地のカットジャカードなどテキスタイル表面の豊かな表情が特徴だ。透ける素材のレイヤードトレンドで、メッシュやレースの復活の兆しも。
【TREND4】CIRCULATION DESIGN
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MALHIA KENT PHOTO : YOHEI KICHIRAKU
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あらゆるトレンドを横断し、なおいっそう重要になりそうなのが、サーキュラーデザインやリサイクル素材、トレーサビリティーといったサステナビリティだ。こうした動きはアースカラーや環境負荷の低いリネン、ヘンプ、ラミー、生分解性のあるコットンやセルロース素材が拡大している。染色に配慮したデニム復活の兆しも見逃せない。
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