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「ドクターマーチン」が新規上場へ オーナーの英投資会社ペルミラが発表

 英投資会社ペルミラ(PERMIRA)は、2014年に傘下に収めたシューズブランド「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」のロンドン証券取引所への新規上場(IPO)を計画していることを明らかにした。同社の持ち株のうち少なくとも25%を売り出す予定で、需要によってはこれを40%程度まで増やすという。

 ドクターマーチンのケニー・ウィルソン(Kenny Wilson)最高経営責任者は、「新規上場の計画は、当社がペルミラの傘下となってから大きく成長したことを反映している。ECと店舗の両方で顧客に最高の買い物体験を提供するべく投資しており、今後もグローバルで大幅に成長できると確信している」と語った。

 「ドクターマーチン」は20年に誕生60周年を迎えた人気ブランドで、ここ数年はグローバルなサプライチェーンを統合してコスト削減を実現しつつ、持続可能な成長を目指している。その一環としてECの拡充に注力すると同時に、消費者とのタッチポイントとして重視しているという130以上の直営店のほか、卸やフランチャイズを展開。拠点である英国に加えて、フランス、イタリア、ドイツ、米国、日本、中国などで強い顧客ベースを抱えており、20年3月通期決算の売上高は6億7220万ポンド(約941億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は1億8450万ポンド(約258億円)だった。また20年4〜9月期で見ると、売上高は前年同期比18%増の3億1820万ポンド(約445億円)、EBITDAは同30%増の8630万ポンド(約120億円)だった。

 ペルミラは主にIT、消費財、金融、ヘルスケア関連企業に投資をしており、アパレル業界では20年6月にゴールデン グース(GOLDEN GOOSE)を買収している。また、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」および同ブランドの日本・東アジアにおける総販売代理店であるスタイラ(STYLA)の過半数株式を保有していたが、20年4月にこれをスタイラに売却している。

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