HUMAN MADE(ヒューマンメイド)は27日、東証グロース市場に新規上場した。初値は3440円で公開価格3130円を9.9%上回った。
日本橋兜町の東京証券取引所で行われた上場記念セレモニーには、松沼礼・最高経営責任者(CEO)兼最高執行責任者(COO)ら役員陣だけでなく、創業者でクリエイティブディレクターのNIGO®、アドバイザー契約を結ぶファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が登壇した。松沼氏らに続き、NIGO®とファレルが上場を祝う鐘を鳴らした。NIGO®はデニムジャケットにジーンズ、ファレルは白いTシャツにジーンズで、共にサングラス姿という東証の上場セレモニーとしては異例の出立ちだった。二人で鐘を鳴らすると、これまでの互いの健闘を称え合うかのように抱き合った。
ヒューマンメイドの売上高は、コロナ禍で消費が落ち込んだ2021年1月期の18億円を底にして、22年1月期32億円、23年1月期54億円、24年1月期83億円、25年1月期112億円と著しい成長を遂げている。26年1月期は136億円を見込む。NIGO®の国際的な知名度もあり、アジアや欧米のストリートファンの間でカルト的な人気を獲得したことが追い風となった。売上高の比率は日本が71.5%、海外が28.5%(25年2月期)。日本国内でもインバウンド(訪日客)の人気が高い。