
ファイントゥデイホールディングスは20日、11月5日に予定していた東京証券取引所スタンダード市場への上場を延期すると発表した。昨年に続く2度目の上場延期となる。
同社によると、延期の理由は「昨今の株式市場の動向などを総合的に勘案した結果」としており、募集株式の発行および株式売出しを中止し、それに伴う上場手続きの延期を決定した。今後の上場手続き再開については、株式市場の動向を見極めた上で判断する方針を示している。
ファイントゥデイHDは当初、売り出し株総数1581万8700株を予定し、10月27日に売り出し価格を決定する計画だった。また、2025年12月期(IFRS)の業績予想は、売上高が前年比5.5%増の1133億円、営業利益が同6.9%減の136億円、純利益が同679.1%増の77億円を見込んでいた。
同社は資生堂のパーソナルケア事業を引き継ぐ形で2021年5月に設立。資生堂と英投資ファンドCVCキャピタルパートナーズが出資する「ファイントゥデイ資生堂」として事業を開始した。同年7月からは、Asian Personal Care Holding傘下で、ヘアケア「ツバキ(TSUBAKI)」やスキンケア「専科(SENKA)」、メンズブランド「ウーノ(UNO)」などを展開している。22年8月には資生堂の生産事業取得について契約を締結。23年1月1日付けで現社名に変更した。現在、研究開発から生産、マーケティング、販売までを一体化した事業運営を強みとし、日本を含むアジア11カ国・地域に拠点を持つ。