「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」は、パリ・ファッション・ウイーク期間中、玩具メーカーのマテル(MATTEL)とディズニー(DISNEY)と共同制作したオートクチュール仕様のシンデレラドールをパリの装飾芸術美術館(Musée des Arts Décoratifs)で発表した。ドールの価格は125ドル(約1万9375円)で、現在先行予約を受け付けている。
マテルはファッションブランドとコラボしたコレクターズアイテムの取り組みを拡大しており、今回のドールもその一環だ。限定エディションとして制作した本作は、「ヴィクター&ロルフ」が2019年春夏オートクチュール・コレクションで発表した、ボリューミーなチュールや刺しゅうをあしらったガウンをミニチュアサイズで再現。レッドカーペットならぬ“ピンクカーペット”を歩く姿を表現している。
再解釈されたシンデレラは、現代のレッドカーペットスターとして描かれ、彫刻的なオートクチュールドレスには“I came, I saw, I left early(私は来て、見て、早々に帰った)”のメッセージをあしらい、午後11時59分を示す画面が表示されたスマートフォンを手にしている。ドールは「ヴィクター&ロルフ」の限定デザインボックスに収める。
「ヴィクター&ロルフ」デザイナーのヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)とロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)は、「私たちは長年、ドールに強い魅力を感じてきた。子どもの頃から、ドールはランウエイモデルの代わりとなり、ファッションの夢や空想を投影する存在だった。その夢のような感覚は、今も私たちの中に息づいている」と語る。
同コラボレーションは、「ヴィクター&ロルフ」の演劇的なデザイン、ディズニーのアイコニックな世界観、そしてマテルの製造技術を融合させたもので、ドールを単なる玩具ではなく、大人のコレクター向けアイテムとして位置付ける。ディズニー映画「シンデレラ」75周年に合わせた企画でもあり、エンターテインメント企業とラグジュアリーブランドが、デザイン主導のコラボレーションやブランドIP(知的財産)の新たな活用を通じて大人のコレクターを獲得するという、幅広い戦略を反映している。
マテルでドール部門のプロダクトデザインを統括するロバート・ベスト(Robert Best)は、「ディズニープリンセスと『ヴィクター&ロルフ』のコラボは、新たなデザインに挑戦する試みであり、ファッションやファンタジーの楽しさを形にした特別なドールだ」とコメント。ディズニー側も、本プロジェクトをブランドパートナーシップに対する新たなアプローチの一環として位置付ける。グローバル・ブランド・コマーシャライゼーション担当執行副社長のポール・ギター(Paul Gitter)は、「有力ブランドとのコラボレーションを通じて、ディズニーの物語性を、より文化的に意義のある新しい形へと押し広げていきたい」と語った。
なお、今回のコラボレーションに密着した30分のドキュメンタリー映像「Disney Princess: Create Your World – Mattel and Viktor & Rolf」は、3月24日から米国のフールー(HULU)およびABC系列プラットフォームで配信予定だ。