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LVMH傘下入りのティファニー、新体制が決定

 ティファニー(TIFFANY & CO.)を総額158億ドル(約1兆6200億円)で買収したLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、新人事を発表した。

 アンソニー・ルドリュ(Anthony Ledru)=ルイ・ヴィトン コマーシャル アクティビティーズ エグゼクティブ・バイス・プレジデントが、ティファニーの次期最高経営責任者(CEO)に就く。前任のアレッサンドロ・ボリオーロ(Alessandro Bogliolo)=ティファニーCEOは22日まで在籍したのち、退任する。

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの次男であるアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)=リモワCEOは、ティファニーのプロダクトおよびコミュニケーション部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデントを担う。ほかにもデジタル分野での強みを生かしてミレニアル世代へのアプローチ、ブランディングおよびシリコンバレー地域での連携強化に取り組む。そしてマイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOは、ティファニーの取締役会プレジデントを務める。

 ティファニーのリード・クラッコフ(Reed Krakoff)=チーフ・アーティスティック・オフィサーとダニエラ・ヴィターレ(Daniella Vitale)エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・ブランド・オフィサーは退任する。

 ルドリュ新CEOは、1999年から2011まで「カルティエ(CARTIER)」でキャリアを積み、リテール部門のバイス・プレジデントを務めた。その後「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」でセールス部門のグローバル・バイス・プレジデントやティファニーの北米事業のシニア・バイス・プレジデントを2年弱歴任。その際ティファニーの最大市場である北米において43%の売り上げ増加を生んだ。2014年12月に北米事業の社長兼CEOとして「ルイ・ヴィトン」に加わった。

 就任に際してルドリュ新CEOは、「長くにわたって愛してきた、アイコニックなラグジュアリーブランドであるティファニーに再び携わることを嬉しく思う。ティファニーが取り組んできた包括性や前向きな姿勢に今までに以上に共感を覚える。また、ティファニーはジュエリー業界の環境問題や調達の問題において最先端をいくメゾンだ。今後ブランドを守りながら成長を続け、LVMHの持つ強みを生かしていきたい。これからのポテンシャルは無限大。世界中の1万4000人のティファニーの従業員とともに、未来を築いていくことが楽しみだ」と語った。

 アルノーLVMH会長兼CEOは、「ティファニーと、ブランドの持つ才能溢れる従業員の皆さんを迎えられてうれしい。ティファニーはアイコニックなブランドで、ジュエリー業界に欠かせない存在だ。愛の代名詞であり、象徴的な青い箱が世界的に親しまれているティファニーを、私たちの他のメゾン同様に情熱を持って支えていきたい。これからもティファニーは成長し、顧客の大切な人生の思い出を作っていくだろうと確信している。アレッサンドロ・ボリオーロ=ティファニーCEOと彼のチームがこれまでティファニーを牽引し、特にこの困難な時期に仕事を全うしたことに感謝する」と語った。

 またアレクサンドル・アルノー=リモワCEOの昇進により、新たなCEO兼会長にユーグ・ボネット・マシンバート(Hugues Bonnet-Masimbert)=リモワ セールス&クライアント業務部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデントが就く。マシンバート新CEO兼会長は1996年にLVMHグループに加わり、「ロエベ(LOEWE)」「セリーヌ(CELINE)」「ルイ・ヴィトン」「ベルルッティ(BERLUTI)」で経験を積んだ。その後2018年に「リモワ」に参加した。