ファッション

ミラノ&パリコレで配布されたベストマスク9選 バイオ技術を使った「クロエ」がナンバーワン

 私が今回参加した2021年春夏シーズンのミラノとパリのファッション・ウイークでは、ショー会場入り口でマスクが配布されていました。ブランドによってデザインは多種多様で、ファッション・ウイークの日を追うごとに「今日はどんなマスクがもらえるのかな」と楽しみにしている自分もいて、“マスクコレクター”として可能な限り収集してみました!ただ、私はマスクがとても苦手。日本を離れてからアメリカとフランスで約10年間はマスクを着用したことがなく、日本にいた頃も小学生のときに給食当番で着用していたのが最後の記憶……。風邪をひいてもマスクなしで過ごしてきたし、今だに息苦しくて抵抗感があります。そんな私ですが、ミラノコレとパリコレで収集したマスクを(勝手に)ランキング付けさせていただきました!ジャッジの基準は快適性、デザイン性、エコロジカルの観点です。洋服の好みや肌と髪色、顔の骨格など人それぞれなので、極めて個人的な意見としてご覧ください!

ラング外も魅力的なマスクばかり

 まずトップ3からは外れたブランドのマスクをダイジェストでご紹介します。「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」からは、ブランドのシグネチャーであるメタルを彷彿とさせる、シルバーに輝くマスクが招待状とともに届きました。ゴムがあまり伸びず、長時間が着けていると耳が痛くなるためランキングからは外れましたが、ショー会場や日付が入っているので記念品として大切に保管しておきたい一品です。

 初のパリコレ参加となった「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」は、ボルドーの古布を使用。生地が柔らかくて顔にフィットするのはいいのですが、逆にフィットしすぎて鼻息で布がペコペコ動くのが気になってしまいました。私の鼻息が荒いだけなのかな(笑)。

 「コシェ(KOCHE)」は黒色のサージカルマスクの上に黒のレースを貼り付けたデザインです。黒いレースってなんだか魅惑的な雰囲気を醸し出すので素敵。でも洗濯ができず使い捨てなので、エコロジカルの観点からベスト3は逃しました。

 「バルマン(BALMAIN)」は伸縮性のある厚手のニット素材。ブランドのグラフィックが描かれたアイキャッチーなデザインがかわいいんです。ただ、丸みがかっていて私の顔にはちょっとしっくりきませんでした。

 ランク外で最も魅力的だったのは「エトロ(ETRO)」です。ショーの各座席に色違いのペイズリー柄マスクが1枚ずつ置かれており、私はブルーをゲット。もちろん「エトロ」の洋服とは相性がいいですし、全身ワントーンのコーディネートにマスクをポイントにしたり、アクセサリー感覚で着けられたりできそうなのがいいですよね。座席には、マスクと一緒に消毒ジェルもありました。

第3位
ACNE STUDIOS

 デザインで最も好みだったのが「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」です。厚手のコットン素材で、アイボリーカラーが柔らかい印象。リボンのようなゴム部分も淡いオレンジ色で肌なじみが良く、服の邪魔もしません。ゴムは頭の後ろで結んで固定するか耳にかけて結ぶかの2通りで、私は耳にかけてリボンを垂らして着用しています。布部分が大きいのでしっかりとカバーされている感じがありますし、小顔効果もあってうれしいですね。

第2位
DIOR & SERAPIAN

 どちらかに選びきれなかったので第2位には「ディオール(DIOR)」と「セラピアン(SERAPIAN)」が両方ともランクイン!「ディオール」はシンプルですが、とにかく快適。鼻の下に少し空間が生まれて息苦しさもなく、マスクに不慣れな私でも長時間着けていられます。ゴム部分も長さ調整可能で、痛くなることがありません。個人的にはロゴが好きではないので、無地な点もプラスのポイント。イタリアの老舗レザーブランド「セラピアン」も同じく快適性に優れています。「ディオール」とは違いナイロン製で通気性が良く、息苦しさがありません。私は黒などのダークカラーの服を着ることが多いので、コーディネートに合う黒色のマスクは自然と出番が多くなります。

第1位
CHLOE

 バイオ技術を使ったマスク製造を行う企業のユーマスク(U-MASK)とのコラボレーションでマスクを制作した「クロエ(CHLOE)」がダントツの1位に輝きました!マスクはサーモンピンクのカバー部分と取り替え式のフィルターの二層構造。フィルターは最大200時間使用可能で、除菌と抗菌作用でウイルスや細菌から保護効果があるだけでなく、それらの増殖や拡散を防ぐ効果もあるとのこと。カバー部分は海洋プラスチックからのリサイクル糸が使用されており、超極薄で快適です。このマスクは公式サイトなどで販売(税込7700円)されており、マスク1枚ごとに11ユーロの収益金が、ユニセフ(国連児童基金)と「クロエ」が男女平等プログラムを支援するソーシャル・チェンジ・ファクトリー(Social Change Factory)に寄付されるようです。快適性やデザイン性、エコロジカルに加え、ソーシャルグッドなポイントも重なって堂々のナンバーワンでした!

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

最新号紹介

WWD JAPAN

「セレクトショップ特集2020」今、ファッションビジネスに必要なことは?目から鱗のユニークなアイデアが満載

「WWDジャパン」11月23日号は、約1年ぶりとなる「セレクトショップ」特集です。今年は“ウィズコロナ時代にセレクトショップに必要なこと”をテーマに、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)、ベイクルーズ(BAYCREW’S)、ビームス(BEAMS)、アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)、デイトナ・インターナショナル(DAYTONA INTERNATIONAL)、バーニーズ …

詳細/購入はこちら