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「無印良品」が中国で2カ月半ぶり全店営業再開

 「無印良品」を運営する良品計画の松崎暁社長は9日、中国市場について「消費が新型コロナウイルス以前の水準に戻るのは8月くらいになるだろう」との見方を示した。1月に武漢で発生した新型コロナの影響による都市封鎖などで、2月の最悪時には中国で運営する273店舗のうち半分が休業に追い込まれていた。きのう8日に武漢の封鎖が76日ぶりに解かれたことで、現在は全店営業にこぎつけた。現時点では「まだ消費の戻りは弱い」としながらも、時間をかけて回復すると読む。

 一方、日本国内では緊急事態宣言を受けて7都府県の223店舗が休業になった。こちらの見通しは立たないが、中国での経験を踏まえてECなどへの誘導でダメージを最小限に抑える。近年取り組んできた下着や靴下といった実用衣料、日用品など「生活の基本になるアイテムの強化」を徹底する。

 同社の2020年2月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前期比18.7%減の363億円だった。冬物衣料の値引きが拡大したことで、粗利益率が2.0ポイント悪化。2期連続の営業減益になった。純利益は同31.3%減の232億円だった。

 売上高に相当する営業収益は同7.1%増の4387億円と、17期連続の増収を維持した。家具・インテリアや家電など高単価の商品は苦戦したものの、国内の既存店ベースの売上高で衣料品は5.1%増、食品は21.3%増と伸ばした。1月に自社ECがメンテナスのトラブルで一時停止を余儀なくされたため、国内EC売上高は12〜2月期で7.9%減だったが、通期では11.2%増の2ケタ成長を維持した。