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コロナショックで就活説明会が中止に RTFが始めたウェブ説明会に人気集まる

 ファッション業界に特化した求人サービスを展開するレディー トゥー ファッション(READY TO FASHION以下、RTF)は、新型コロナウイルスの影響で新卒学生向け合同企業説明会が次々と中止になっている状況を受けて、「ウェブ採用説明会チャンネル」を開設した。ユーチューブのライブストリーミング機能を使って説明会を生配信し、その後はチャンネル内にアーカイブとして保存していく。撮影にかかる費用などは全て無料で対応中だ。ウェブ配信が決まると、RTFの求人サービスの登録者の中から2021年卒業予定の学生を対象にアナウンスする。

 RTFの高野聡司社長は、「企業と学生の採用の接点が少なくなることで、人員確保に影響が及ぶ可能性があり、企業から困っているという声が上がっている」として今回のウェブ配信を始めたという。不特定多数が閲覧できるライブ配信というリスクはあるが、1時間で数百~数千人にリーチできるメリットは大きい。

 初回は3月2日にベイクルーズが配信し、常時200人ほどが視聴。質疑応答の時間も設けられ、チャットでの視聴者からの質問には担当者が答えた。配信後の動画は現在までに3000回以上視聴されている。ベイクルーズ新卒採用担当の早野彰二氏は「企業説明会が次々と延期になり、学生が不安になっている。学生はホームページや企業概要では分からない人事の“顔”を見ることも重要視している。何か方法はないかと高野さんに相談し、実現した」。配信後は動画の概要欄に記載した採用応募リンクから応募することもできるが、配信後は新規で100件ほどの応募があったという。「ファッション業界ではこれまでウェブ説明会を行っている企業がなかった。今回の結果次第では採用活動が見直され、ウェブ説明会を取り入れる会社が増えるのではないか」と高野社長。

 ベイクルーズのほかにエス・グループやタキヒヨー、エレメントルール、サンエー・ビーディー、ユナイテッドアローズ、ミサワが配信済みで、今後もノーリーズ、アバハウス インターナショナル、デイトナ・インターナショナル、ワールドストアパートナーズ、QVC ジャパン、シップス、キャロウェイゴルフなどの配信が決まっている。3月中の配信枠はすでに埋まっているが、4月以降も継続してサービスを行っていく予定だ。

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