ビジネス

ファーフェッチがテンセントとドラゴニアから270億円を調達

 ファーフェッチ(FARFETCH)は、中国のテンセント(TENCENT)とサンフランシスコのベンチャーキャピタル(VC)のドラゴニア・インベストメント・グループ(DRAGONEER INVESTMENT GROUP)との間で、それぞれ1億2500万ドル(約135億円)、合計2億5000万ドル(約270億円)の転換社債の発行で合意した。ドラゴニアはサンフランシスコを拠点とした最有力ベンチャーキャピタルの一つ。テンセントは決済やSNS機能を持つスーパーアプリ「ウィーチャット(Wechat)」などで知られているものの、同時にテック系の有力ベンチャーキャピタルとしての顔を持つ。両社はいずれもソフトバンクと同じラウンドでウーバーに出資している。この発表は投資家も好感し、ファーフェッチの1月30日の終値は前日比10.33%高の、12.5ドル(約1350円)と上昇した。

 ファーフェッチの19年12月31日時点の現金及び現金同等物は約3億2000万ドル(約345億円)。ファーフェッチは「今回調達した資金は中長期的な成長戦略に投下する。特に中国市場にフォーカスする」とコメントしている。

 テンセントはファーフェッチへの投資を通して、「ウィーチャット」を通じたファーフェッチの中国進出を後押しする考え。すでにファーフェッチは「ウィーチャット」を使って「モンクレール(MONCLER)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」など80以上の高級ブランドを紹介している。ジョゼ・ネヴェス(JOSE NEVES)創業者兼CEOは「技術力に秀でたテンセントと、数々のテックカンパニーの成長を後押ししてきたドラゴニアのサポートは中長期的に大きなプラスになる」とコメントしている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。