2018年都内各所をはじめ、地方主要都市でも多くの商業施設がオープンした。インターネットの普及で実際に足を運びモノを買う機会が少なくなった中、実店舗で付加価値を提供することが当たり前となった。商業施設はさまざまな切り口で集客し、新客を獲得しようと動いている。実店舗でしか体験できない「ビューティ」「フード」「エンタメ」などの分野別に注目し、各社の動向を振り返る。
【都内へ出店した主要な商業施設】
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「日本橋高島屋S.C.」をお披露目 ワーカーや新住民の“サードプレイス”
開業日:9月25日
・ヨガや茶道教室など“コト消費”も充実
・パン店「リチュエル」などは朝7時半開店
・アパレルは「エス エッセンシャルズ」などが初出店
【地方主要都市への商業施設出店】
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「ジ アウトレット広島」開業に5500人並ぶ イオンモールの新業態
開業日:4月27日
・通年型アイススケートリンクなどエンタメが人気
・ソフトオープンの4日間で13万人来場
・ゴールデンウィークに広域客を狙う
福岡の岩田屋がメンズ・ウィメンズ複合エリアをオープン 「サカイ」「アンダーカバー」など
開業日:8月25日
・「サカイ」は日本初のコンバインショップ
・コンバインショップ成功の事例を受けて
・本館3階婦人服エリアで
ショッピングモール激戦区の名古屋に「ららぽーと」開業 対抗策は?
開業日:9月28日
・名古屋市内にはイオン系だけでも7つの大型モール
・車で15分圏内により巨大な7.5万平方メートルのイオンモール
・2〜3年後に売上高300億円を計画
【ビューティフロアの強化オープン】
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三越日本橋本店の5階に自然派化粧品ゾーン誕生
・リビングフロアに隣接
・約50ブランドを展開
・ヘアケアアイテム充実
阪急うめだ本店がミレニアル向けスキンケアを拡充、化粧品フロアをリニューアル
・ブランド横断の施策も強化
・ワクワクする体験を提供
東京ミッドタウン日比谷でかなうトータルビューティ
・「イセタン ミラー」は過去最大級の広さ
・「THREE」初のデリカデッセンも
高島屋が“体験型”のビューティ編集売り場、美容ニーズの変化に対応
・6月に横浜店、秋に日本橋店
・20〜50代の男女がターゲット
・気軽に立ち寄れる施術体験やカフェを設ける
マッシュプロデュースの「セイブ ビーワン」が西武池袋にオープン リラックス空間を演出
・「世界のリゾートスパ」をタイルや木目調で表現
・仕切りを廃したシームレスな売り場
・そごう・西武のコンシェルジュが常駐
池袋パルコの本館7階がビューティ&クリニックゾーンに 小顔ケアサロンなどが出店
・12月14日にリニュアール
・“身の回り雑貨”の拡充を図る
・タピオカミルクティーなどを提供するティースタンドも
【食品フロアの強化】
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JR京都伊勢丹が食品フロア1.8倍に増床 エリア最大に
・京都エリア最大のデパ地下へ
・ワインやビールの試飲コーナーも
六本木ヒルズ、新規に飲食23店 うかい亭やアラン・デュカス
・春から秋にかけて順次オープン
・けやき坂通りに高級店を誘致
・ウェストウォーク5階を高級ダイニングフロアに刷新
若者の食欲を刺激する“シブヤメシ”が集結! 「マグネット バイ シブヤ109」を先行レポート
・渋谷109メンズ館リニューアル第1弾の飲食エリア
・日本初上陸の「ファットバーガー」などが出店
・屋上を「マグズ パーク」として開放
阪神梅田本店第1期棟が開業 「シェイク シャック」2時間待ち
・3年ぶり復活の「いか焼き」人気
・ファッションでも実験的な売り場作り
・全面開業は2021年秋の予定
【エンタメを軸とした商業施設】
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森ビルとチームラボがお台場にデジタルアートミュージアムを今夏開業
・施設面積1万平方メートル
・チームラボ初の常設展示
・国際都市・東京の磁力向上を目指す
五反田駅高架下に商業施設、自転車を切り口にした新業態も
・東急池上線五反田駅~大崎広小路駅間の高架下
・SUPPOSE DESIGNがデザインを担当
・自転車販売やシャワーブース付室内駐輪場などを設置
パルが南紀白浜にサバイバルゲーム場 2万坪の山野に
・映画のような市街戦も楽しめる
・キャンプ場やバーベキュー場も併設